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アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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中部山岳国立公園

310件の記事があります。

2022年01月19日歩くアルペンルートを歩こう!~立山の魅力~その2(美女平~弥陀ヶ原)

中部山岳国立公園 一ノ枝亮輔

こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の一ノ枝&平松です。

第2回目は、ブナ坂(美女平)から弥陀ヶ原までを歩いていきます。


<↑今回の歩いた区間>

○過去の投稿はこちら

第1回目 歩くアルペンルートを歩こう!~立山の魅力~その1 立山駅から美女平

第2回目は、ブナ坂より先、まずは滝見台を目指します。

この辺りはブナ平という名前で呼ばれるようにブナが多く、その林の中を進んでいきます。美女平までは急な道でしたが、ここからは比較的平坦な道が続きます。

<ブナ平のブナ林>

<ブナの若い実が落ちていました>

しばらく進むと滝見台(1280m)に到着です。350mと日本一の落差を誇る称名滝が一望できます。この日は霞んでいたものの見ることができました。ここには、第21番観音石仏があります。

<滝見台>

<第21番丹波国穴太寺 聖観世音菩薩>

その先にある「桑谷」の看板が押しつぶされてしまっていました。

<桑谷の倒壊した看板>

滝見台を過ぎると、高木にキタゴヨウ、スギ、ネズコ、オオシラビソなどの針葉樹が増えてきます。

<針葉樹が増え、林の雰囲気も変わってきます>

<林内ではシライトソウが咲いていました>

称名滝がよく見える2つ目の展望地が「大観台」です。この日はガスがかかっており、展望はありませんでした。写真は別日で眺望があった時のものです。

<大観台2021/10/24撮影 展望が開けると称名滝と弥陀ヶ原、立山を望むことができる>

大観台を過ぎると、高い木が少なくなり視界が開けてきます。動植物もこれまでとは違ってきます。

<キンコウカ 湿り気の多い開けた場所でよく見られます>

<タテヤマウツボグサの花にトラマルハナバチが訪れていました>

<アズマヒキガエル 立山では低地から高所まで広く見られます>

八郎坂と弥陀ヶ原の分岐までやってきました。分岐を弥陀ヶ原方面へ進み、一旦道路へ出ると第23番観音石仏があります。

<一旦車道に出て向かい側にある>

<第23番摂津国勝尾寺 十一面千手観世音菩薩>

さらに進んだ「追分料金所手前」には、第26番観音と地蔵があります。

<第26番札所播磨国一乗寺の聖観世音菩薩と地蔵菩薩>

地蔵菩薩立像の光背部には「右 うばがふところ道   左 一ノ谷みち」と刻まれており、文字としてしっかりと道標の役割もある石仏です。ここを境に、右へ行くと姥石へ向かう道へ、左へ進むと一ノ谷の鎖場へと2つのルートに分かれていたようです。現在は一ノ谷へ向かう道のみが通れるようになっています。

追分の分岐を過ぎると弥陀ヶ原です。弥陀ヶ原には池塘と呼ばれる水たまりが多く点在しています。別名で「餓鬼田(がきた)」と呼び、仏道の餓鬼道に落ちた亡者達が飢えをしのぐために田植えをするので「餓鬼田」という名が付いたようです。餓鬼田に見えるのは当然稲ではなく、高層湿原に生える「ミヤマホタルイ」という植物を稲に見たてていたようです。

<餓鬼田。学術的には池塘と呼ばれる>

弥陀ヶ原に到着です。

<弥陀ヶ原 1930m>

弥陀ヶ原は木道の散策路になっており、アルペンルートのバス停もあるので、老若男女が楽しめる場所になっています。弥陀ヶ原の詳細については次回に触れていきます。

<弥陀ヶ原の木道散策路>

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2021年11月18日近自然工法の登山道整備 ~たまには山へ恩返しin乗鞍~

中部山岳国立公園 関根陽太

中部山岳国立公園管理事務所の関根です。

昨年度に引き続き、近自然工法による登山道整備を行いました。

  

その名も「たまには山へ恩返しin乗鞍」です!

8日間で、延べ116名の方に携わっていただきました。

  

  

近自然工法での整備に取り組む北海道山岳整備の方に来てもらい、地元の皆さんや行政関係者が参加しました。

そして今年は、観光協会のSNSで一般の方の募集もしました。

一般の方は、山好き・乗鞍好き・登山道に興味がある方などが、延べ23名の方々が参加しました。

  

  

資材を運ぶのも楽しみのひとつです!

力がなくてもそれぞれできることがあります!

  

 

土砂をヤシネットで包んだものも活用しました。

  

植生や歩道に影響が出ていた箇所に手を付けられたとともに、

皆で山に恩返しする喜びを感じ、皆で登山道のあり方や整備の必要性を考えるきっかけをつくることができました。

   

  

自然に恩恵を受けている地域内外の皆で考え、今後も取り組んでいければと思います。

  

近自然工法については、信越自然環境事務所HPに「登山道を直す 近自然工法の考え方と技法」を掲載しています。ぜひご覧ください。

  

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中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

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2021年11月03日子どもパークレンジャー

中部山岳国立公園 関根陽太

中部山岳国立公園管理事務所の関根です。

  

先日、子どもパークレンジャー事業「呼び起せ!生き抜く力。ブッシュクラフトに挑戦!」を実施しました。

秋の乗鞍高原に元気な子どもたちが集まりました。

  

  

今回は、ブッシュクラフトを得意とするスタッフのすえっちから自然と共に生きていくことを教わります。

まず初めに、それぞれが心地いいと感じた場所で身体の感覚を研ぎ澄ましました。

「日差しが暖かい」「風が冷たい」「鳥の鳴き声が聞こえた」など

感じたことは人それぞれ。自然の中では、感覚が大切なことを知りました。

  

また、自然の中で自分を守り生き抜くために「空気、シェルター、水、火、食料」が必要なことも教わりました。

その後、ナイフを使ってペグを作り、ロープワークを駆使してシェルターを張りました。

途中、昼食のホットサンドを作るために焚火に挑戦!

  

  

苦戦した班もありましたが、みんな暖かいお昼ごはんを食べることができました。

シェルターも無事に完成し、自然の中で生き抜く力は災害時にも必要になることを学びました。

  

  

普段は便利な生活をしているけれど、自然の中の一員として生きていることや、

自然を知り係わっていく楽しさと大切さも皆感じていました。

  

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2021年10月25日白馬五竜高山植物園

中部山岳国立公園 福澤春彦

こんにちは、中部山岳国立公園管理事務所の福澤です。

先日の鹿島槍ヶ岳から五竜岳縦走で遠見尾根を下山しましたが、その際に五竜テレキャビン(ゴンドラ)のアルプス平駅にある白馬五竜高山植物園に立ち寄ることができました。

高山植物園責任者の坪井さんにお会いすることができ、園内を案内して頂きました。

<白馬五竜スキー場のゲレンデ内に造園された植物園>

白馬五竜高山植物園は長野県で初の「(公社)日本植物園協会」加盟植物園で、スキー場のアルプス平パノラマコース上に設園されています。

植物園と坪井さんには環境省も大変お世話になっており、ライチョウ保護増殖事業においてもライチョウの餌となる高山植物の栽培、(公社)日本植物園協会の保全事業として白馬山域における絶滅危惧種の保全、栽培、研究調査にもご協力頂いています。

<手入れ風景>

この植物園は、標高1500mを越えるスキー場の斜面、また白馬山系蛇紋岩の地質から高山植物が好む環境に近い適地だそうです。高山の花のエリアでは、長野県で標高2500m前後に生育するコマクサが見られ、最盛期にはコマクサ通りと名付けられた散策路で淡いピンクの絨毯が間近で観賞することができます。

また吃驚したのは、高低差数メートルの小山の地形を利用して標高3000mまでの植生を再現しているエリアです。その小山の頂上には標高3000mの標柱が建っています。山名は「白馬五竜岳」(有りそうな山名ですが実際はありません)。標柱をよく見ると"3000m相当"と書いてありました。ハイマツ帯があり、その上は森林限界を超えた地帯でイワギキョウ、イワベンケイ、タカネツメクサなど表札が立っていました。この植物園に来れば3000mまで登山した気分になるのは間違い有りません。

<高山の環境を再現した小山>

<標高3000m、相当>

ハイマツ帯にはライチョウも居ました!(ライチョウはくば君)

もう一つの特徴は、絶滅危惧種の栽培です。

北アルプス白馬周辺の限られた場所でしか生育しなくなってしまった植物を環境省と(公社)日本植物園が進める植物保全事業による許可のもと種子を採取し、この植物園で栽培しています。代表的なものは、タカネキンポウゲ、クモマキンポウゲなど。

<絶滅危惧種の栽培>

<様々な希少植物が栽培実験されていました>

このように希少植物の栽培にも実績があり、例えば動物園から餌としての植物栽培を依頼されることもあるそうです。実際、環境省のライチョウ保護増殖事業における餌を資源を確保する面からムカゴトラノオの提供をお願いしています。

<栽培されたムカゴトラノオ>

坪井さんにトラノオの栽培地を見学させて頂きました。そこは植物園を降りた里山にあり、マルチシートが張られた畑に栽培実験が始められていました。

高山植物は高山の厳しい環境でのみ育つと思っていましたが、標高1500mでも地質や斜面や手入れ次第でその環境を再現でき栽培もできることを知りました。

海外の高山植物もエリア化されており、ヒマラヤやヨーロッパアルプスの植物も観賞することができます。

登山しなくとも高山植物が間近に見たい方にはお勧めの場所です。

また遠見尾根を下山される方は是非ともご鑑賞下さい。

植物園は、綺麗な植物を観光客に観てもらう業務と同時に、その地の貴重な植物を保全するための研究も行っていることを知り大変勉強になりました。

坪井さんありがとうございました。

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2021年10月18日絶滅危惧種イタセンパラとひみラボ水族館

中部山岳国立公園 一ノ枝亮輔

こんにちは。立山管理官事務所の一ノ枝です。

先日、富山県氷見市に生息するイタセンパラの保全活動調査に同行させてもらいましたのでその様子をご紹介します。

イタセンパラとは、コイ科のタナゴ亜科タナゴ属に分類される淡水魚です。

生息地は富山平野北西部を含め3つのエリアのみで、環境省のレッドリスト絶滅危惧IA類に指定されています。ちなみにライチョウは絶滅危惧IBに指定されているので、ライチョウよりも絶滅の危険性が高い生き物という位置づけになっています。

イタセンパラは漢字で「板鮮腹」と書き、その名の通り繁殖期となる秋には腹のあたりが色鮮やかな美しい姿を見ることができます。

<イタセンパラのメス(左)とオス(右)>

オスは「婚姻色」が特徴的で、メスは「産卵管」を持っており、二枚貝に卵を産みます。

そのイタセンパラの保全活動に尽力されているのが氷見市にある「ひみラボ水族館」です。

<館内の様子>

今回は、氷見市にある川に入り、地引き網を使って生息個体の把握を行うお手伝いをさせていただきました。

<地引き網で捕獲している様子>

足を川床にあて引きずりながら、ゆっくりと網を回していきます。

<地引き網で捕獲している様子2>

<網の中にたくさんの魚たちが入っていた。>

ひみラボ水族館に戻り、種類を分けていきます。

<種類ごとにバケツで分けていく>

<イタセンパラの個体サイズを計測>

イタセンパラが生息する水域にもタイリクバラタナゴなどの外来種が侵入しており、在来種の生息地を脅かしています。

<大漁のタイリクバラタナゴ>

その後外来種は駆除し、イタセンパラをはじめとする在来種は元の水系へとリリースします。

氷見市は中部山岳国立公園とは異なり、いわゆる里山が広がる場所です。そんな里山にも豊かな自然環境があることを知りました。

ひみラボ水族館では、イタセンパラをはじめ、氷見の川に生息する生き物たちを中心に見ることができますので、富山にお越しの際はぜひ立ち寄ってみてください。

ひみラボ公式サイト

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2021年10月15日<2>後立山連峰縦走線歩道(鹿島槍ヶ岳から五竜岳)

中部山岳国立公園 後立山 福澤春彦

こんにちは中部山岳国立公園管理事務所の福澤です。

先日の船窪岳に続き、八峰キレットを通過する鹿島槍ヶ岳から五竜岳の縦走路を巡視してきましたので報告します。

9月29日、後立山担当管理官と登山口の扇沢出合より入山し爺ヶ岳を越え冷池山荘に入りました。扇沢出合から種池山荘まで、爺ヶ岳南尾根の東斜面に付けられた柏原新道を登ります。この登山道は山の斜面を利用して造られており、緩やかに高度を上げながら稜線まで達することできます。柏原新道は種池山荘、冷池山荘の(故)柏原正泰さんによって拓かれた爺ヶ岳や鹿島槍ヶ岳へのメインルートです。

<柏原新道登山口>

支尾根から取り付きやや急な登りですが、斜面に入ると歩きやすい勾配の登山道が続き、種池山荘に到着しました。

<歩きやすい登山道>

種池山荘では柏原さんから登山道整備や山小屋の近況などお話を伺うことができました。

小屋で企画した種池山荘オリジナルのピザがSNSや口コミで人気となり売り切れになるほどだそうです。

<縦走路の稜線上にある種池山荘>

https://kasimayari.jp/

<名物の種池ピザ>

種池山荘から後立山縦走線です。東に向かう縦走路は爺ヶ岳からは北へ、日本海に向かって縦走路は続きます。

登山道は整備され、岩稜帯の道ですが歩きやすいです。

ただし、爺ヶ岳南峰など広い尾根では視界が悪くなると登山道を見失う危険が潜んでいます。特に森林限界を超えた岩稜帯の広い尾根は登山道を外れないようマーキングや地図を頼りに進むことが必要となる場面があります。

<爺ヶ岳への縦走路>

爺ヶ岳南峰、中峰、北峰と越え冷乗越から軽く登り返すと冷池山荘に到着です。

冷池山荘ではコロナ禍でオリジナルな対応をしていました。

<冷池山荘>

https://kasimayari.jp/

それは宿泊客で外履き(サンダル)内履き(スリッパ)が共用されないよう、個々に下駄箱がセットされていました。多くの山小屋でコロナ感染症に対策できることを形にして実践されています。

<各人に割り当てられた下駄箱>

9月30日は快晴、真っ赤に染まる朝焼けと大パノラマを見ることができました。今日は縦走路の核心部である鹿島槍ヶ岳から五竜岳の岩稜帯を行きます。

<朝焼けの鹿島槍ヶ岳>

素晴らしい天気の中、布引岳(2683m)を越え鹿島槍ヶ岳南峰(2889m)に到着しました。縦走路の東は奥深い黒部の谷、そして谷を挟んで立山連峰から剱岳が常に見えています。振り返れば爺ヶ岳、遠景には穂高連峰から槍ヶ岳まで見渡せます。

<黒部の谷を挟んで聳える立山連峰>

<爺ヶ岳からの縦走路 遠景は穂高・槍方面>

ここまでの登山道は岩も安定しており、はっきりと"登山道"と認識することができ危険箇所はありませんでした。

鹿島槍ヶ岳南峰頂上で休憩を兼ね360度の景色を堪能し、ヘルメットと簡易的な自己確保ができるようスリングとカラビナを装着、いよいよ難路に入っていきます。

先ずは南峰を降るのですが、体感として登山道が一変したのが分かります。それは急斜度、岩の不安定、登山道脇の切れ落ちなど、ここまでの登山道から一変、危険だと感覚的に察知する必要があります。先日も南峰直下で滑落事故が発生したとのことで、冷池山荘のスタッフが現場確認に登られていました。

<鹿島槍ヶ岳南峰の降り>

鹿島槍ヶ岳北峰を通過し、いくつか岩場を越して縦走路最低鞍部に向かっていきます。写真のように急斜面、かつ浮き石もありますので落石を誘発しないよう注意深く丁寧に足を運ぶ必要があります。

<キレットに向かう岩稜帯の降り>

八峰キレットは高度感のある登り降りですが、鎖や梯子が付いていますので安全に通過することができました。このような場所では登山者のすれ違いが大きな事故に繋がりかねないので、お互いの状況を口頭で伝え、「進む」と「待つ」をはっきり確認することが重要です。不用意に行動すれば、すれ違うザックがお互い触れただけで足を踏み外すなど思いがけない危険が潜んでいるからです。

<八峰キレット>

<八峰キレットを越えキレット小屋を見下ろす>

キレット小屋は稜線上からのぞき込むと凄い場所に建っていることが分かります。

カクネ里氷河を見下ろす鞍部に張り付くように建っています。

鹿島槍ヶ岳と五竜岳を縦走する場合、ほぼ中間地点に位置しており登山者の安全を見守ってくれているような気がします。

小屋の営業は縦走両端の山小屋より早いため、事前の確認が必要です。

今年は10月2日で営業が終了しました。

キレット小屋より五竜岳に向けて大小いくつものアップダウンを繰り返しながら全体的には標高を上げていきます。口の沢のコルと呼ばれる平坦地で休憩した後、いよいよ五竜岳への登りです。この稜線は八峰キレット同様の難所と言われる稜線で、特にG5、G4(Gはグラードの略でドイツ語の岩稜の意味)と名付けられた岩稜帯はクライミングとクライムダウンが必要です。岩にはマーキングがありますので慎重に手足を運べば安全に通過できます。但し、岩場のマーキングは降りの際に見えにくいもので注意が必要です。

<岩場をいくつも登り降りしながら高度を上げていきます>

<G5とG4を越えて五竜岳に続く縦走路>

G4を登り切れば、あとはガラガラとした岩が堆積する急斜面を詰め五竜岳頂上(2814m)に無事到着しました。鹿島槍ヶ岳から五竜岳頂上までは、体力的にも技術的にも長野県が発表している「山のグレーティング」で上級者向け登山道であることが分かります。https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html

頂上では雲で眺望は得られませんでしたが、新しくなった頂上標柱を確認できました。

頂上(G3)よりG2、G1、G0と岩稜の尾根を降って五竜山荘に到着です。

この頂上直下の岩稜帯と岩が詰まった狭い谷(ガリー)が遠目からは菱形に見え、有名な五竜の雪形「武田菱」となって現れます。

<五竜山荘>

https://hakuba-sanso.co.jp/yamagoya/goryusanso.html

五竜山荘は白岳と五竜岳の稜線鞍部に建つ山小屋で、遠見尾根や唐松岳方面からの登山者にとって重要な拠点です。

食堂でもコロナ感染症対策も徹底されており安心して登山者が宿泊できる山小屋でした。

最終日は、遠見尾根を降りました。

白岳から白馬五竜スキー場に続く長大な遠見尾根は、北アルプスの撮影ポイントとしても有名で沢山の登山客が往来するところです。

白岳直下に鎖場が数カ所あり、特に降りでは注意する必要があります。

<白岳下の鎖場は4箇所>

以降は尾根沿の登山道で、小さなアップダウンを繰り返す歩きやすい登山道です。

<遠見尾根の木製階段>

遠見尾根は、木製の階段や木道があり歩きやすいよう工夫のある施工がされています。

中には破損した箇所も見られましたが、安全に降ることができました。

最後は白馬五竜スキー場のゲレンデトップに出て今回の登山道巡視は無事終了しました。

<遠見尾根の木道>

<地蔵の頭ケルン>

今回の登山道巡視で、登山道は山小屋によって安全に維持管理できていることが確認できました。鹿島槍ヶ岳から五竜岳の縦走路では、鎖や梯子、また岩場のマーキングなど安全のための施工がされていました。但し、この長い距離(約4.5km)の岩稜帯を歩き通す登山者自身の歩行技術が前提となることは言うまでもありません。

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2021年09月22日立山室堂・弥陀ヶ原周辺の紅葉状況

中部山岳国立公園 一ノ枝亮輔

こんにちは。立山管理官事務所の一ノ枝です。

アルペンルート沿いの弥陀ヶ原と室堂の現在の紅葉情報です。(写真は9/21撮影)

<弥陀ヶ原から鍬崎山方面>

<弥陀ヶ原から立山方面>

<天狗山の紅葉>

<室堂から雄山(立山)方面>

<雷鳥沢野営場と剱御前方面>

あっという間に秋が進んでいました。

気温も平地とは違いかなり寒くなってきているので防寒対策はしっかりと準備をお願いします。

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2021年09月09日令和3年度 国立公園アクティブ・レンジャー展(新穂高ロープウエイ)

中部山岳国立公園 福澤春彦

こんにちは中部山岳国立公園管理事務所の福澤です。

松本カモシカスポーツさんに引き続き、9月は新穂高ロープウエイ会場で開催中です。

http://chubu.env.go.jp/shinetsu/pre_2021/post_157.html

会場:新穂高ロープウエイ しらかば駅 高原の画廊「飛騨乃風」

期間:令和3年9月1日から9月26日まで

※新穂高ロープウエイの営業をご確認のうえお立ち寄り下さい。

https://shinhotaka-ropeway.jp/

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2021年08月19日黒部峡谷「欅平」とそこへ続く道

中部山岳国立公園 一ノ枝亮輔

こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の一ノ枝です。

先日、黒部峡谷の欅平へ巡視に行ってきました。

宇奈月駅からトロッコ列車に揺られ黒部峡谷の絶景を楽しみながら、1時間20分で終点の欅平駅に到着です。

<今年は黒部峡谷鉄道開業50周年。今年限定のヘッドマークが付いています。>

<宇奈月駅を出発してすぐの新山彦橋から>

夏は、窓無しの普通客車は風が通り抜け心地よいです。盆を過ぎて平地でも秋の気配が感じられる時期になるとトロッコ内は寒いくらいですので、風よけとなる上着を準備されることをおすすめします。

欅平駅を出てすぐ前の広場に建っているのが欅平ビジターセンターです。

ここで、周辺の観光情報、登山情報、自然情報などを収集することができますので、まずは一度立ち寄りたい場所です。

駅のすぐ下を流れる川が黒部川です。階段を下りきると河原展望台です。足湯もあります。

<足湯9:00~15:00 ※協力金箱を設置しています。ご協力をお願い致します。>

河原へ行けるかは、その日の川の水量によって開閉を決めています。また、猿飛峡へは落石の危険があるため昨年に引き続き今年も行くことができません。

欅平駅からビジターセンター横に上に登る道があります。そこは、パノラマ展望台へと向かう登山道になっています。急峻な道を1時間程登っていきますので、観光客の方は相応体力に自信がある方向けです。

<パノラマ展望台。この日は雲が多くあまり眺望はないが心地よい風が吹いていた>

欅平から約1時間の祖母谷温泉まで向かいました。

<奥鐘橋からの黒部川>

<名剣温泉先から遠くに見えるのが唐松岳方面>

 

<トンネルを歩いていくと異空間へ誘われている感覚に>

祖母谷温泉到着です。

<左の建物が祖母谷温泉。下に流れるのが祖母谷川>

<祖母谷地獄。祖母谷、名剣、猿飛山荘、足湯の源泉はここから引っぱっている>

祖母谷温泉小屋のご主人にお話をお伺いしました。

祖母谷から先は白馬岳と唐松岳へ向かう主要な登山道が2つあり、毎年、草刈りや補修を山小屋関係の皆さんが担っていますが、高齢化など年々厳しくなってきているという状況とのことでした。祖母谷温泉の標高が770m、白馬岳(2932m)、唐松岳(2695m)ですから、高低差を見てもかなりの健脚向けのコースであることは間違いないですが、主要な後立山連峰へと続く道を絶やしてはならないとお話を伺い感じました。

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2021年07月30日アクティブ・レンジャー展inカモシカスポーツ

中部山岳国立公園 関根陽太

中部山岳国立公園管理事務所の関根です。

本日、カモシカスポーツ松本店でアクティブ・レンジャー展の設営をしてきました。

カモシカスポーツは「中部山岳国立公園パートナー企業」です!

今年度は「国立公園アクティブ・レンジャー展~国立公園の舞台裏~」と題して信越自然環境事務所管内を巡回しています。

カモシカスポーツでの開催ですので、特に登山をする方に国立公園やその仕組みについて知ってもらいたく展示しています。

入口では、レンジャー服を着たマネキンがお出迎え!

写真やパネル・地図と共に、中部山岳国立公園のプロモーション動画も流しています!

ご来店の際は、ぜひご覧ください!

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