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アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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中部山岳国立公園

280件の記事があります。

2020年11月09日【紅葉情報】黒部峡谷の紅葉見頃です。

中部山岳国立公園 立山 一ノ枝亮輔

こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の一ノ枝です。

黒部峡谷の紅葉が見頃を迎えていました! (写真はすべて11/7に撮影)

黒部峡谷は、宇奈月温泉から切り立った峡谷沿いにトロッコ列車が走っており、終点の欅平まで乗り物で行くことができます。

このトロッコ列車は、もともとは観光用列車としてではなく、黒部川の水力発電開発を進めるために作られたものです。現在は、冬のシーズンを除く4月~11月までの間、黒部の大自然を気軽にトロッコ列車を乗って楽しめるようになっています。

この日は、沿線の木々が紅葉を迎えており、終始絶景の中トロッコ列車が進んでいきました。

<宇奈月ダムの湖面橋>

<トロッコ列車からの紅葉>

<冠雪しているのがサンナビキ山周辺。雪と紅葉の両方が見られるという贅沢。>

終着駅の欅平駅です。

 

<欅平にて> 

<欅平 黒部川と紅葉>

<欅平河原の足湯は残念ながら今シーズンの営業は終わっていました。>

この日は、お昼頃から雨が降ってきましたが、雨と霧が幻想的な雰囲気を醸し出していました。

<欅平駅上の展望台より奥鐘橋>

欅平駅を出てすぐ正面にあるのが「欅平ビジターセンター」です。

<欅平ビジターセンター>

黒部峡谷や中部山岳国立公園についての情報を知ることができますので行かれた際にはぜひお立ち寄りください。

<2Fの映像シアター>

欅平ビジターセンター

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中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

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2020年11月05日近自然工法の歩道整備 ~施工編~

中部山岳国立公園 関根陽太

中部山岳国立公園管理事務所の関根です。

近自然工法による歩道整備は「現場観察が重要」と前回の日記で取り上げましたが、今回は施工について紹介します。

観察を通して原因を考えましたが、土壌の浸食を抑えて植生が回復するためにはどのように手を加えればいいかを考えていきます。

この現場では、既存階段は土留めとして活用し、洗堀が起きた箇所を補修しつつ近自然工法で新たな階段を作ることにしました。

小枝を並べて新しい階段の構造イメージや必要な資材を皆で共有します。

資材は現地材を活用することにし、手分けして調達しました。

土砂は環境省園路で支障になっていたものを、木材は通景伐採で発生したものを活用しました。

今回の現場では地元の皆さまのご協力もあって資材を無事確保することができましたが、自然公園法や土地所有者との事前調整は、歩道整備を持続的に進める上でとても大切と感じました。


日本の国立公園は環境省だけではなく、地域の方々や関係団体の方々の取り組みがあってこそ成り立っていることが身に染みました。

資材をコツコツ荷運びし、近自然工法の考え方を教わりながら施工スタートです。

現場の状況によって杭を使うこともありますが、今回は杭を使わずに木材を固定します。杭を打つことによって洗堀が進むこともあるからです。むしろ資材の組み合わせによって、踏圧などの力が加わるほど固定される状態を作り出すことが重要とのことです。

そのために歩道の浸食幅より長い木材を使って、岩や根に引っ掛けたり法面(のりめん)に差し込んだりと、上部から流れてきた物が引っかかったり埋まったりしている自然の状況を真似して固定していきます。

階段の木材は平面図として見た際に、ハの字、逆ハの字になるように、

立面図として見た際には、木材の一端を下げて水が蛇行して流れるように工夫します。

蛇行した水が当たる部分には、石材を置いて法面(のりめん)が洗堀されないようにします。

(「登山道を直す 近自然工法の考え方と技法」から抜粋)

一見不思議に思えるかもしれませんが、身体を前に踏み切って登る単調な階段ではなく、身体を横移動させながら登る歩きやすい階段になりました。


木材の天端は、踏んだときに滑らないようにチェーンソーで削ります。


木材と木材の間は石材などを詰めていきます。

石材は天端の高さや水の流れ、木材からの力の受けるようになど考えながら石を据えたり詰めたりします。

石1つでもとても難しいものでした。

歩道上をさらに水が流れないように、階段の下部に水切りも設置しました。

水の処理や足の運び方に配慮した階段ができあがりました。
写真だけでは伝わらない、自然景観に馴染む雰囲気もあります。

今回の業務で地域の方々に工法や考え方を紹介でき、作業後にも「楽しかった」と感想をいただきました。

施工した箇所が想像したように機能するか、来年以降も観察していこうと思います。

また、土壌が安定し植生が回復してくるのもとても楽しみです。

乗鞍高原にお越しの際は、ぜひ現地を見ていただけると嬉しいです。

近自然工法の施工方法は現場ごとに異なります。

考え方は共通しますので、興味のある方は下記もご覧ください。

信越自然環境事務所HP 「登山道を直す 近自然工法の考え方と技法」

大雪山国立公園HP   「大雪山国立公園における登山道整備技術指針 2016 年 改定版」

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2020年11月02日近自然工法の歩道整備 ~まずは観察~

中部山岳国立公園 関根陽太

中部山岳国立公園管理事務所の関根です。

  

前回の日記で近自然工法の歩道整備業務について取り上げましたが、どのような観点で施工したか紹介したいと思います。

  

近自然工法で重要な事は「観察」と机上講習会で講師の方がおっしゃっていました。

現地講習会の歩道の様子を見てみましょう。

  

(左:歩道の上部  右:歩道の下部)

  

既存の階段は、崩れていて歩きづらい。

歩いた跡を見ても利用者は階段を使わずに左側を歩いていそう。

雨水も左側の人が歩いた跡を流れているかも。

雨水と一緒に土が流れて石が露出してきている・・・などが想像できました。

   

連続降雨量80mmの日にも現地を見てみました。

歩道上部の先に見える東屋一帯の雨水が歩道に流れ込んでいました。
春先は長期間にわたり水が染み出ていた記憶もあります。

流れ込んだ雨水は、歩道の土砂を少しずつ洗堀(せんくつ)しています。

そして歩道の下部で排水されていました。

  

(左:歩道の上部  右:歩道の下部)

   

なぜこのようになってしまったのでしょうか。みんなで考えます。

   

この歩道はハイカーも利用しますが、もっとライトな利用も多い場所です。

既存階段の段差が高くて横に新しい道ができてしまったのかもしれません。

また、歩道から排水される箇所も少なく洗堀が進んでしまったようです。

  

水の入り込みを防ぐのは難しい地形でしたので、

排水、人の歩く動線を誘導できれば、土壌が安定して洗堀を少なくできるかもしれません。

土壌が落ち着けば、植生が回復してさらに崩れにくくなってくるかもしれません。

  

私自身、業務の発注準備と講習会で「観察」が大切だと身に染みました。

実際の施工は次回紹介したいと思います。

  

近自然工法については、信越自然環境事務所HPに「登山道を直す 近自然工法の考え方と技法」を掲載しています。ぜひご覧ください。

   

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2020年10月29日歩道整備

中部山岳国立公園 関根陽太

中部山岳国立公園管理事務所の関根です。

    

乗鞍上高地地域で歩道整備の業務を行いました。

今回の業務は近年注目されている「近自然工法」による整備とし、

大雪山国立公園や全国各地で整備や技術移転に取り組んでいる北海道山岳整備の方に来ていただきました。

    

「近自然工法」とは自然の作用(水、霜、雪など)をよく観察し、

どのようにすれば土壌が安定するかに着眼して施工します。

土壌が安定すれば植生が回復し、さらに崩れにくく安定した歩道となります。

   
まずは机上講習で考え方や施工事例を紹介していただきました。

  
現地講習会として地元の皆さんに「近自然工法」の技術移転をしながら施工をしました。

  
この場所は、かつて設置した階段の周辺土壌が流れ出していました。

  

元々の階段工は土留めとして活用しつつ新しく階段を整備しました。

   

   

安定感もあり歩きやすくなりました。

どのような観点で施工しているか、改めて紹介したいと思います。

  

作業は、地元の方も私自身もとても楽しいものでした。

いつも歩く道、見る自然が良くなっていくことは心から嬉しいですね!

    

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2020年10月23日令和2年度火山ガス救急救助訓練

中部山岳国立公園 一ノ枝亮輔

こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の一ノ枝です。

先日、令和2年度立山室堂地区安全対策連絡協議会 火山ガス安全対策救急救助訓練を行いました!

立山の室堂には「地獄谷」と呼ばれ、有毒ガスが発生するエリアがあります。現在は、地獄谷への立入りを禁止しています。

周辺の歩道である「エンマ台~雷鳥荘」間は火山ガスの噴煙が風に運ばれ特に影響を及ぼしやすい場所です。

環境省では、グリーンシーズンの間、このエリアの火山ガスの状況を検知器や監視員の巡回によって常時モニタリングしています。

<火山ガス情報ステーション>

今回は、万が一の自然災害や、特殊災害の発生に備え、山岳警備隊や消防、火山ガス監視員等の関係者と連携した救急救助訓練を実施しました。

当日は、歩道を歩いていた通行者2名が有毒ガス濃度の急激な上昇で倒れてしまった。というシチュエーションで訓練がスタートします。

<監視員と先行隊の山岳警備隊が傷病者を発見>

今年は、コロナ渦ということもあり、手袋や検温、シートで包む等、今まで以上に神経を使いながら搬送をする場面もありました。

<搬送車をシートで傷病者を覆う>

<傷病者がストレッチャーで搬送される>

また、事故発生に伴い、2次災害を発生させないための連絡体制の確認も行いました。

<訓練終了後の意見交換>

また午後には、火山ガスの有識者である、東京工業大学 野上教授による火山ガスについての講習会も行いました。(今回はリモートで実施しました)

日本は火山大国とも言われますが、全国に111の活火山があり、1951~2010年の間に発生した火山ガスによる事故は30件以上、53名の尊い命が失われました。

火山有毒ガスは、徐々に気分が悪くなるのではなく、条件が揃うと一瞬で倒れてしまったり、気を失ってしまうというとても恐ろしいものだそうです。

ですので、ちょっとだから大丈夫と思わず、危険区域(立入り禁止区域)には入らないことが重要です。

これからも、事故が起きないことを願っています。

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2020年10月16日アクティブ・レンジャー写真展

中部山岳国立公園 関根陽太

中部山岳国立公園管理事務所の関根です。

乗鞍高原は紅葉が見頃を迎えています。

特に一ノ瀬の大カエデ周辺は、乗鞍岳を背景に紅葉が広がっています。

今日は、信州まつもと空港でアクティブ・レンジャー写真展の会場設営をしてきました。

  

  

出発や到着の際はもちろん、空港を目当てに来ていただいても楽しめます。

送迎デッキや空港に隣接するスカイパークからは、飛行機や中部山岳の山々を眺めることができます。

  

  

会場:信州まつもと空港 ターミナルビル2階多目的ホール

   (http://www.matsumoto-airport.co.jp/index.htm)

開催期間:10/17(土)~11/24(火)

開館時間: 9:00~17:00 無休

  

お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

  

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2020年10月15日イタセンパラ生育状況調査~その②

中部山岳国立公園 一ノ枝亮輔

こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の一ノ枝です。

先日のイタセンパラ生育状況調査に佐藤アクティブレンジャーと行ってきました。前回の佐藤ARの投稿はこちら。

>>>2020.9.25イタセンパラ生育状況調査

時間が空いてしまいましたが、今回はその後の保護池での調査の様子です。

今回は、イタセンパラが順調に生育しているかどうかをイタセンパラ保護池で確認をしてきました。

<氷見市にあるイタセンパラ保護池>

※一般の方は保護池を見学することは可能ですが、池での採取は禁止です。

保護池内は、大きい池や小さい池、ワンドなど実際の川の生態系に近づけたつくりになっており、イタセンパラの飼育研究が行われています。


秋はイタセンパラの繁殖期にあたり、とても重要な時期です。イシガイやドブガイの二枚貝の体内に卵を産みこみます。

前日に仕掛けていた定置網を回収し、魚の種類ごとに分けていきます。私はまだ、種類を見分けることができないので精通されている方々がどんどん仕分けていきます。手際の良さはまさに職人技です!!

※一般の方は保護池を見学することは可能ですが、池での採取は禁止です。

そして、その結果は、イタセンパラを確認でき、順調に生育している様子を見ることができました。

こちらがイタセンパラのオスです。

尾ひれが黒っぽく、おなか周りは婚姻色と呼ばれるきれいなグラデーションを見ることができました。

そして、こちらがイタセンパラのメスです。

お腹付近から産卵管が出ているのがわかります。この産卵管を二枚貝の口に入れて排卵をするようです。

イタセンパラが絶滅を危惧される一方で、外来種として増殖しているのが「タイリクバラタナゴ」です。

<タイリクバラタナゴ。氷見ラボにて>

タイリクバラタナゴは、イタセンパラと大きさや形が似ており、繁殖期にイタセンパラの雌がパートナーを勘違いし繁殖機会を失っていたということが氷見ラボの研究でわかってきたようです。(タイリクバラタナゴとイタセンパラでは繁殖ができない)

>>詳細を知りたい方はこちら

イタセンパラを絶滅させないために日々、調査、研究に尽力いただける方々がいることで、この地球上の豊かな自然が持続し、守られていくのだと思います。

富山へお越しの際には、「氷見ラボ」や「イタセンパラ保護池」へぜひお越しください。

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2020年10月09日乗鞍山麓に広がる貴重な自然景観「五色ヶ原の森」

中部山岳国立公園 平湯 福澤春彦

こんにちは、中部山岳国立公園管理事務所の福澤です。

中部山岳国立公園の乗鞍岳北西部に広がる広大な森、高山市丹生川町の「五色ヶ

原の森」をご存じでしょうか?

約3000ヘクタールの森で、年代の違う複数回の乗鞍岳火山活動により流下

した溶岩が作り出した自然を見ることのできる大変貴重なエリアです。

古く岐阜県側からは、乗鞍岳に続く山岳信仰の登拝道が8つあったそうですが、

車道が整備され乗鞍岳へのアプローチが時代とともに大きく変化したため

登拝道は自然と姿を消し、自然の森はそのままの姿で残ることになりました。

近年まで地元住民など限られた人しか入ることのなかったこの森は、専門ガイド

によるツアーでのみ一般公開されています。

<溶岩流の上に森ができました>

そんな「五色ヶ原の森」は、今年7月豪雨で登山道や架け橋は流され、土砂流出で川

の流れや様相が変わり、山小屋の土台を抉り、大きな被害を受けました。

私も8月の復旧活動に参加し、状況を目の当たりにしていましたので大変心配して

いましたが、現在はガイドさんを中心に地元関係者の方々の尽力で「五色ヶ原の森」

ツアーコースであるシラビソコース、ゴスワラコースは、復活しており安堵しました。

<流された歩道や橋を再構築 >

<素敵な山小屋で休憩できます>

この森の最大の特徴は、溶岩台地の上に出来上がった手つかずの森で、水の保水力が

物凄くあると言うことです。そのことにより、絶えず森の地中を縦横無尽に流れる豊富

な水は森全体の気温を下げシラビソやオオシラビソなど亜高山帯の植生を形成していま

すし、また豊富な水は溶岩台地の崖から流れ出し大きな滝となっています。

<布引の滝>

この布引の滝の上には大きな川はありません、大量の伏流水が溢れ出して滝になっています。

この貴重な森と自然について、専門のガイドさんから詳しい、そして楽しいお話を

聴くことができます。

○乗鞍山麓 五色ヶ原の森案内センター<https://goshikinomori.com/>

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2020年10月05日剱岳登山道巡視

中部山岳国立公園 一ノ枝亮輔

こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の一ノ枝です。

剱岳の登山道巡視に行ってきましたのでその時の様子を書いていきます。剱岳は立山連峰の北部に位置する標高2,999mの山です。急峻な岩壁と氷河によって削られた山容は「岩と雪の殿堂」とも称されています。

今回は室堂を出発し、剣山荘から別山尾根ルートのピストンで歩いてきました。(山行日:9月15~17日)

※剱岳別山尾根ルートは一般登山の中でも上級者向けのルートとなっています。山行に行かれる際には十分な計画と準備をお願いします。

1日目は室堂から剣山荘までの道のりで、歩道は終始よく整備された道を進みました。

剱御前小屋まで登りきったところで大きな剱岳の山容が姿を現しました。

その日は剣山荘で宿泊です。

<剣山荘と剱岳>

剣山荘も他の山小屋と同様に、宿泊人数の規模を縮小し、アルコールや寝室・食堂のパーテ-ションの設置などコロナ対策をしっかりとされていました。

<夕暮れ時の一枚>

山小屋の灯りが、登山者に安心感を与えてくれます。やはり山を利用するにあたり山小屋はなくてはならない存在です。

2日の早朝。

<剣山荘前にて>

この日は予報では天気も持ちそうとのことで剱岳を目指して歩きはじめます。

歩きはじめてしばらくして、最初の鎖場1番に到着しました。

剱岳別山尾根ルートでは、鎖場が合計で13カ所に設置されています。(上りで「1~9番」、下り「10~13番」)

<2番の鎖場>

一服剱、前剱と厳しい岩場や上りが続き、前剱まで上ってきました。

ほぼ同スピードで上っていた栃木からの登山者さんと何度かお会いしましたが、ここでもお会いし、写真を撮っていただきました

<撮っていただいた1枚。剱岳を背景に>

鎖場、岩場を順々にクリアし、

上りで最後の難所となる鎖場9番「カニのたてばい」に取りつきます。

高度感のある岩場を登っていきます。鎖を補助にしながら慎重に進みます。

無事カニのたてばいを登り終えて、しばらくして山頂に到着です!

<山頂での1枚。ここでも栃木からの方にせっかくだからと撮っていただきました。>

<早月尾根。小さく見える赤い屋根が早月小屋>

<北方稜線方面。ここから先は一般登山者は進めません。>

<遠くに中腹に雲がかかっていますが富士山も望めました。>

山頂で一休みをしたら、下山です。別山尾根ルートは上りルートと下りルートが途中別々になるので看板・道標に注意しながら下りていきます。

岩場や鎖場は下りの方が恐怖感・高度感を感じやすいので、一歩一歩慎重に下りていきました。行程には余裕を持って無理のない計画をお願いします。

<10番 カニのよこばい。慎重に進みます。>

今日の宿となる剱澤小屋に到着です。

<小屋前の看板と剱岳>

<今夜の夕食。あたたかいご飯に豪華なラインナップ>

3日目の下山途中には雷鳥にも出会うことができました。ヒナもすくすくと成長している姿が見られました。

今回歩いた室堂~剱岳(別山尾根ルート)の登山道は概ねルートや案内看板もしっかりとありました。剱岳周辺の山小屋は今年は10月初旬に閉まってしまいます。(剱岳もいつ雪が降ってもおかしくない時期です。)登山を計画される際にはしっかりとした準備と情報収集をお願いします。

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2020年10月01日上高地パークボランティア顔合わせ巡視会

中部山岳国立公園 小森 夏奈

みなさん、こんにちは。上高地管理官事務所の小森です。

連休中の上高地は、たくさんの方々がお越しになり賑わっていました。当初の予報よりお天気も良く、みなさん上高地や山々からの景色を楽しまれたのではないでしょうか。

 

さて、本年度の上高地パークボランティアの活動は、7月8日より開始しています。現在のところ、コロナ禍で活動内容を縮小しており、屋外での巡視や維持管理、野生動物対策(サルの追い払い)、外来植物対策・調査が主な活動で、屋内における定例会・研修会と利用者の方と接するガイドや観察会は活動見合わせとなっています。

本年度は新規会員6名がパークボランティアに追加登録となりました。定例会や総会ができていないため、新しい方と既会員が交流できる機会が今までありませんでしたが、先日、顔合わせのための巡視会が行われました。

 

上高地インフォメーションセンターに集合し、自己紹介いただきました。新規会員のうち4名と、会員10名ほどが集まりました。この後、2班に分かれて巡視に出発しました。

 

会員同士の距離に気をつけながら、インフォメーションセンター~河童橋~小梨平キャンプ場付近を、既会員の解説を聞きながらゆっくり進みます。歩いた距離としては1kmにも満たないのですが、様々なお話を聞くことができました。樹木について、清水川の湧水について、小梨の見分け方、ヒカリゴケの場所など、私も知らないことが多く、大変勉強になりました。小梨平の梓川沿いでは、群発地震や豪雨の影響による地形の変化を確認しました。

 

その後急な降雨のため、ビジターセンターで上高地のクマについてのレクチャーを受け、解散となりました。こちらのレクチャーについては、また改めてアクティブ・レンジャー日記でご紹介させていただきます。

上高地パークボランティアの活動期間は、上高地開山中のみとなっています。11月15日の閉山まで今年は残すところ2ヶ月を切りましたが、それぞれのボランティアが感染対策を徹底し、無理のない範囲で活動していければと考えております。

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