ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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中部山岳国立公園

295件の記事があります。

2021年05月24日令和3年度「子どもパークレンジャー 自然観察&自然と地形地質のつながりを知ろうin平湯温泉」

中部山岳国立公園 福澤春彦

こんにちは、中部山岳国立公園管理事務所の福澤です。

例年より早い雨の季節になりましたが、好天の5月12日(水)、元気いっぱいの地元中学一年生18名が環境省事業のひとつ「子どもパークレンジャー(JPR:Junior Park Ranger)」に参加してくれました。

子どもたちが自然の中で楽しみながら自然の大切さを学ぶプログラムで、全国の国立

公園で行われています。

https://www.env.go.jp/kids/gokan/jpr/about/index.html

今回のプログラムでは、昨年開催にも増して新型コロナウイルス感染症対策が求められており、終始マスクの徹底、密を避ける、適時手洗いの実施などスタッフ一同念入りに計画して臨みました。

朝の飛騨・北アルプス文化センターに集合した子どもたちを前に、環境省中部山岳国立公園平湯管理官から国立公園とレンジャー(自然保護官)の仕事の説明があり、そして今日学ぶことを身近な人たちに積極的に伝えて欲しいと「子どもパークレンジャー」の任命が行われました。

今回平湯のプログラムは昨年同様で平湯の森の中に整備された平湯自然探索路を歩きながら木々や植物を観察し、平湯大滝では地形地質から成り立つ自然環境も学びました。

出発地の飛騨・北アルプス文化センターのすぐ向かいに見える大きな木々には希少猛禽類のクマタカが生息していたと言うガイドさんの話に驚きながら元気よくスタートです。

森の中では、根曲がりした大木や木に生える苔の高さが一定の理由など日本海気候の影響を受け雪深い平湯ならではの特徴を観察しました。

平湯キャンプ場では、飛騨側北アルプスのシンボル笠ヶ岳が臨まれ、目視できる縞模様は火山噴出物の堆積跡であることや、平湯から近いアカンダナ山が活火山であり横の白谷山、焼岳と合わせて焼岳火山群であること等を学びました。

午前の部が終わろうとした頃、平湯キャンプ場に可憐なニリンソウが点々と咲いているのをガイドさんが見つけ、子どもたちも見入っています。

これを見た別のガイドさんがキャンプ場の上部にもっと大きな群生地があると案内してくれました。実は、平湯キャンプ場は昨年の大雨で土砂流出など大きな被害を受け、その群生地も流されたのではないかと心配しましたが、見事な一面ニリンソウのお花畑が広がっていました。大雨の影響があった場所ですが、植物の生命力と復元力は本当に凄いです。

午後の部は、平湯大滝まで歩き乗鞍岳火山によってできた地形と地質を学びました。

乗鞍の四ッ岳噴火によって流出した溶岩が浸食されて平湯大滝ができたこと、その溶岩末端は平湯スキー場手前あたりに在ることから平湯大滝は現在の位置まで約4万年をかけて数百メートルも浸食移動したこと、などビックリするような話です!

地質特徴が見られる地点ではクイズ形式で石の名称や種類、成り立ちなど中学理科の授業に出てくる話を興味深く解説して頂きました。火山岩の種類の覚え方は、か(花こう岩)り(流紋岩)あ(安山岩)げ(玄武岩)、「かりあげ」と教えて頂きました!

プログラム最後の「まとめの会」では、今日学んだことを感想を交えて一人一人発表しました。どの発表にも平湯の自然と地形地質への発見と驚きが感じられ、周りの人たちにも「伝えたい」「教えたい」という声が多数聞かれました。

<高山市では飛騨山脈ジオパーク推進協議会が主体となり飛騨山脈のジオパーク登録を目指しています。https://hidageo.com/

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中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

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2021年04月30日ゴールデンウィーク初日。室堂平周辺の様子。

中部山岳国立公園 一ノ枝亮輔

こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の一ノ枝です。

ゴールデンウィーク(GW)初日の4月29日に室堂平へ行ってきました。

昨年は、新型コロナウィルスのため緊急事態宣言でアルペンルート開通も延期となってしまいました。

今年は、4月15日より開通をしています。

29日のGW初日ですが、あいにくの雨模様です。

<室堂から雷鳥荘へ向かう歩道>

緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令されている地域もあり、室堂ターミナル周辺の人もまばらでした。

4/29午前中の室堂ターミナル>

昨年に引き続き、例年のような賑やかさを取り戻すのにはもう少し時間がかかりそうです。

それでも、室堂ではまだまだ雪があり、スキー、スノーボード、登山、を楽しめます。

中には徐々に積雪から植生が見えだしてきた場所もあります。植生保護のため、植生内には踏み入れないようにお願いします。

<ハイマツがかなり見えだしている。建物はみくりが池温泉>

また、火山ガス事故防止のため、地獄谷エリアの立入りを禁止しています。ロープが張っている場所や看板、ポールでバッテン(×)している先へは立ち入らないでください。

 

 

<看板やポールも融雪、風など環境により変化していくため、メンテナンスが必要>

皆さまのご協力をお願いします。

<てくてく歩いていたライチョウ1羽>

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2021年04月28日令和3年上高地安全祈願式&アクティブ・レンジャー展開催中!

中部山岳国立公園 小森 夏奈

みなさん、お久しぶりです。上高地管理官事務所の小森です。

上高地は長い冬の眠りから目覚め、いよいよシーズンの幕開けです。4月17日に釜トンネル入口で上高地公園線開通式が行われ、交通機関乗り入れがスタート。環境省上高地管理官事務所も開所し、上高地へ通勤する日々が始まりました!

そして4月27日、快晴で澄んだ空気の中、まだ白く雪を纏った穂高連峰を望む河童橋たもとで上高地安全祈願式が執り行われました。昨年と今年は新型コロナウイルス感染症の影響により、関係者のみで上高地開山祭を『安全祈願式』として規模を縮小して行っています。

関係者一同、上高地の繁栄と訪れる方々の安全を願い、祈りを捧げました。

松本市長のご挨拶

また、上高地インフォメーションセンター2階では、『環境省 国立公園アクティブ・レンジャー展』を開催しています。アクティブ・レンジャーが仕事中に撮影した選りすぐりの写真や、活動写真などを展示しています。

インフォメーションセンターにお立ち寄りの際や、雨天時やバス待ちの際、覗いて行ってください。

『環境省 国立公園アクティブ・レンジャー展』

会期:令和3年4月24日(土)~5月23日(日)

会場:上高地インフォメーションセンター2階

開場時間: 8:00~16:00

 

現在、会場でアンケートにお答えいただいた方へ、オリジナル4色ボールペン進呈中!(数に限りがございます。)ぜひご回答をお願いいたします。

この展示は、中部山岳国立公園・妙高戸隠連山国立公園・上信越高原国立公園内及び周辺の会場を巡回します。上高地会場の後は、オープン直後の『谷川岳インフォメーションセンター』で展示されますよ!

★他会場についてはこちらをチェック★

上高地の緑も日を追うごとに鮮やかさを増し、これからお花のシーズンに差し掛かります。

新型コロナウイルス感染症の影響で先が見通せない中、上高地の施設やホテル・山小屋さんも頑張って営業されています。みなさんが気兼ねなく上高地に来られる日が、早く訪れることを願ってやまないシーズン初めとなりました。

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2021年04月28日乗鞍岳春山バス

中部山岳国立公園 関根陽太

中部山岳国立公園管理事務所の関根です。

乗鞍高原も春になってきましたが、乗鞍岳はまだまだ雪があります。

地元や関係機関で春山の安全確認を行い、4/29(木・祝)から春山バスの運行が決定しました。

安全運行に支障はないか、自然環境に悪影響は及ばないか、利用者の安全は確保されているかなど、チェックしました。

特に春山スキーや登山に関しては、乗鞍岳から下る際に誤った谷に入り込んだり、ライチョウが利用するハイマツ帯に人が入ったりしないようにロープを張っています。

気軽に訪れることができる反面、天候が崩れれば視界が失われたり極寒だったりします。

下記HP等で事前に情報収集を行い、乗鞍岳の春山を味わっていただければと思います。

  

時刻表
  

春山入山計画書・乗鞍岳春山をご利用の皆様へ

 ※春山入山計画書は事前に記入してご持参ください。

 ※注意点や滑走可能範囲の地図も記載されていますので事前にご確認ください。

   

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2021年04月26日アルペンルート全線開業50周年。積雪期の利用ルール。

中部山岳国立公園 一ノ枝亮輔

こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の一ノ枝です。

4月15日より立山黒部アルペンルートが開通しました。

今年は全線開業50周年という記念すべき年で、様々な催し物が開催されています。

室堂平はアルペンルート上で最高地点の標高2450mです。立山の冬は厳しい豪雪地帯ですが、その中でも特に集中して雪が積もる場所が室堂平にあります。それが「雪の大谷」です。

今年は「雪の大谷メモリアルウォーク」として歩くことができます。

<雪の大谷とバス>

開通当日(4/15)で最高14mの高さがあります。例年に比べて積雪は少ないですが、今年は開業当初の雪の大谷を再現している区間があります。1車線の区間を通過する際は大迫力です!(※歩いて通行はできません。)

<この先が1車線区間。車内から臨場感を体験できる。>

また、雪の大谷を上から見ることができる場所まで歩いて行くことができます。(一度室堂ターミナルへ戻り、屋上へ出て歩きます。)

<当然ですが、雪の上を歩いて行きます。>

<上から見た雪の大谷>

<雪のカレンダー>

<除雪車「熊太郎」展示>

お立ち寄りの際はぜひご覧ください。

また、この時期に室堂平周辺では利用ルールがありますのでご覧になり、ルールをお守りください。

ルールマップ印刷はこちら

○立入り禁止区域があります。(詳しくはマップをご確認ください)

・地獄谷立入禁止区域

・除雪作業区域

・ライチョウ保護区域

○ハイマツなどの植生が出ている場所は踏み込まないでください。

○登山、スキー、スノーボードをされる方は以下の点もお守りください。

・入山届を室堂ターミナルで提出をお願いします。

・雪崩ビーコン、プローブ、ショベルを携帯ください。

・携帯トイレを携行してください。

・融雪防止剤は使用しないでください。

・山岳保険に加入しましょう。

室堂平駅をはじめ、アルペンルート各駅周辺にポスターやチラシを掲載しております。(※新型コロナのため、パンフレットを設置していない場合があります。)

この時期の室堂平は厳冬期に近い気象条件です。登山、スキー、スノーボードをするには冬山に対する知識・技術が必要になりますので、十分な計画、情報収集をお願いします。

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2021年03月16日あの世とこの世。地獄の山『立山』

中部山岳国立公園 一ノ枝亮輔

「立山のいまとむかし~立山信仰と歩くアルペンルート~」と題して、立山の魅力をシリーズとして紹介しています。今回は第4回目です。

<第1回目の記事はこちら> 立山が出てくる最古の文学書「万葉集」

<第2回目の記事はこちら> 立山を開山したのは誰?熊と白鷹の伝説

<第3回目の記事はこちら> 旅する掛軸「立山まんだら」って何?

前回、立山曼荼羅(まんだら)を広めることで、立山参りに来てくださいね~と立山の宿坊の主である「衆徒(しゅと)」の人たちが立山信仰を広めていったというお話をしました。

信仰をしていた人たちは全国にいたようですが特に尾張(愛知)周辺の人たちに多くいたようです。そこで、

ここでいきなりクーーイズです^^

「では実際にその人たちは遠路はるばる立山に何を求めに来たのでしょうか?」

  1. ① 立山に素晴らしい景色を求めて

  2. ② 亡くなった人に会いに来た

  3. ③ 高い山に登りたいから

  4. ④ 熊やシカなどの神聖な野生動物に会いに来た

4つの内のどれに当たるでしょうか。答えは、後ほど!

立山曼荼羅を見てみると、「地獄」が描かれており、様々な地獄の様子を映し出しています。曼荼羅の左上部分に集中的に地獄絵図が見受けられます。

<富山県[立山博物館]蔵、『吉祥坊本』国指定重要有形民俗文化財>

※立山博物館より許可を得て掲載しています。

地獄はあの世、つまり「死後の世界」です。地獄にも色々な種類があり、全部で136の地獄があるそうです!!

そして、あの世とこの世をつなぐのが「三途の川」であり、立山信仰では芦峅寺にある「布橋」を境にあの世とこの世を分けていました。現在ある布橋も、橋を渡った先にはお墓があり、その先に民家という家はありません。

<降雪の布橋。冬の時期はアーチ部分がブルーシートで覆われていました。お墓の先は曼荼羅遊園になっている。>

亡くなった人は、十王から厳しい裁きをうけて立山のどこかの地獄へと堕ちると言われたそうです。(実際には仏教では、地獄の道以外にも他の5つの道があるとされています。ややこしいのでそこは割愛します。)

昔の人は、

「立山へ行けば、亡くなって地獄におちた人に会える。立山参拝(信仰)に行けば亡くなった人が成仏し、自分の罪も浄化される。」と信じて、遠路から立山参りをしていたようです。

なので、先ほどのクイズの答えは、

「②亡くなった人に会いに来た」が正解でしたー!皆さん当たりましたでしょうか?!

立山という雄大な山の中に地獄谷という特異な景勝地があったことで、そこを地獄と見たてて立山曼荼羅に描き、信仰を広めていったんですね。立山の自然の素晴らしさと人の想像力の豊かさがあってこその産物です。

<室堂平にある「血の池」>

今もその名は引き継がれており、地獄谷やエンマ台、血の池など訪れた人を魅了しています。(※現在地獄谷は火山ガス濃度が高いため通行禁止となっています。)

参考文献:立山の歴史 立山信仰の歴史[2006 富山県立山センター]

     入門!立山ワールドあんない[H30 富山県立山博物館]

     立山ふしぎ大発見?![R元年富山県立山博物館]

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2021年02月25日旅する掛軸「立山まんだら」って何?

中部山岳国立公園 一ノ枝亮輔

こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の一ノ枝です。

「立山のいまとむかし~立山信仰と歩くアルペンルート~」と題して、立山の魅力をシリーズとして紹介しています。今回は第3回目で、「立山曼荼羅(たてやままんだら)」についてです。

第1回目の記事はこちら

第2回目の記事はこちら

立山曼荼羅(たてやままんだら)とは、立山信仰を全国に広めるために、立山山麓に住む人たちが「日本の越中に立山って言う場所があって、そこにはこんな世界が広がっているんだよ。ぜひお越しください。」と布教を行ったものです。

立山の歴史・文化について精通されている「立山博物館」では、所蔵されている立山曼荼羅が50点程あるようです。

<立山町芦峅寺にある 立山博物館>

立山曼荼羅は、掛け軸(掛幅)になっており、通常は4枚で1つの立山信仰の世界が描かれています。大きいものでは、縦180cm×横240cmのサイズがあります。4つに分割をすることで、携帯性を良くし、全国に持って行きやすいようにしたようです。

この立山曼荼羅は、立山信仰を広めるために重要な役割を担っていました。

口頭で「立山ってこんなすごいところがあるんだよ~」と伝えるよりも、絵を通して伝えた方がよりわかりやすく、説得力があります。確かに、現代でも写真を使った方がその場所の情報を伝えやすいですし、「行ってみたい!」という気になります。

先にご紹介をしたように立山曼荼羅でもたくさんの種類があります。その中の1つが「吉祥坊本」です。立山曼荼羅ごとにも名前が付いているんですね。

<富山県[立山博物館]蔵、国指定重要有形民俗文化財>

※立山博物館より許可を得て掲載しています。

そして、こちらが「善道坊本」です。

<富山県[立山博物館]蔵、国指定重要有形民俗文化財>

※立山博物館より許可を得て掲載しています。

写真ではわかりずらいですが、立山曼荼羅には、いくつも種類があり、その中でも描かれているものが異なっているようです。立山曼荼羅の中には、「様々な地獄」が描かれていたり(現在の地獄谷)、「立山開山」した場面が描かれていたり、その他にも雄山山頂の「峰本社」や、剱岳、浄土山、室堂、美女杉など現在でも呼ばれている地名が描かれています。絵と照らし合わせて、現在の場所と比較してみると「ここは、ここのことか~!」と発見があり面白いです。

「立山曼荼羅」を見て「立山登山・周遊観光」をしてみても面白いですし、

「立山登山・散策(観光)」をした後に「立山曼荼羅」を見てみるというのもまた面白いです。

立山へお越しの際には立山曼荼羅を展示している、「立山博物館」へセットで立ち寄るのもお勧めです。ちなみにすぐ隣は雄山神社中宮祈願殿がありお参りもできます。

<雪の雄山神社中宮祈願殿>

富山県側から立山駅へ向かう途中の「芦峅寺」という集落に立山博物館はありますのでぜひ寄ってみてはいかがでしょうか。

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2021年02月10日平湯野営場の巡視

中部山岳国立公園 福澤春彦

こんにちは、中部山岳国立公園管理事務所の福澤です。

久しぶりの平湯管内巡視に行ってきました。

今冬、日本海側での大雪の様子は度々ニュースで報じられて

いますが、平湯(奥飛騨地方)も日本海側気候の影響を受け

やすく標高が1,250mほどあることからとても雪深いところ

です。

中部山岳国立公園に属する平湯野営場は、すっかり雪に覆わ

れ4月まで冬眠中です。

そんな中、敷地内の施設建物に異常や損傷はないか確認して

きました。

当日は晴天で、2月の厳冬期とは思えないほど陽の温かさを感

じられる穏やかな日でした。

野営場は現在クローズ中で敷地には、多くの雪が積もっており、

入り口も写真の通りです。

<雪に覆われた休場中のキャンプ場>

一般の方は入場できませんが、先般からの大雪で野営場の建物に

異常が無いかスノーシューを履いて慎重に巡視を進めました。

建物はすっぽりと雪の中でしたが、屋根雪が自重で落ちた跡も

見られ、大きな損傷は無く一安心でした。

4月のオープンが待ち遠しいです。

<雪に覆われたトイレ>

<雪に覆われた四阿>

新しく降り積もったフワフワした新雪も、天候と時間によって姿を変えて

行きます。

耳にされた方もいらっしゃると思いますが大きくは、新雪→しまり雪→

ざらめ雪と変化してゆき、伴って雪の比重も大きくなり重量を増します。

雪は軽そうに見えて、その重量で建物も壊す力を秘めているのです。

今後の積雪量の増加を注意深く見守っていこうと思います。

さて、今日は輝山(てらしやま)2,063mがよく見えていました。

平湯の東に位置し、平湯野営場やスキー場からよく見えます。

社会学者の篠原憮然が、最初に日が当たる山だからと命名した

そうですが冬は頂上直下が白く特徴的ですから平湯にお出かけ

の際は是非探してみてください。

<平湯野営場からの輝山>

<平湯スキー場からの輝山>

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2021年02月05日立山を開山したのは誰?熊と白鷹の伝説

中部山岳国立公園 一ノ枝亮輔

こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の一ノ枝です。

「立山のいまとむかし~立山信仰と歩くアルペンルート~」と題して、立山の魅力をシリーズとして紹介しています。今回は、第2回目です。シリーズ前半は立山の昔話、つまり立山信仰を中心にとりあげていきます。

○第1回目の記事はこちら

<<立山が出てくる最古の文学書「万葉集」>>

前回、立山に関する最も古い文献として残っているのが万葉集ということを書きました。その頃から立山は、神がすむ山として崇められていることが推測できます。

さて俗に言う、立山を開山したのは誰なのでしょうか?

そのことが書かれている書物が「立山開山縁起(たてやまかいざんえんぎ)」です。

「立山開山縁起」にも様々な種類があるようですが、その中の「立山略縁起(たてやまりゃくえんぎ)」というものには次のように書かれています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

越中の国の城主である「佐伯有若(さえき ありわか)」の息子「佐伯有頼(さえき ありより)」がいました。有頼は、父が大切にしていた白鷹をもって狩りに出かけましたが、その最中に山の方へ逃げてしまいました。探しに行った有頼は、苦労しながらも白鷹を見つけ出したところに、熊が現れ白鷹は逃げてしまいました。その後、熊が襲いかかってきたので矢を射ったところ、矢は熊の月輪に命中しましたが、絶命せず、熊が逃げていきました。有頼はその熊の血の跡を追い、立山山中で熊と白鷹を見つけました。するとその両者とも玉殿窟(たまどののいわや)に逃げ込みました。洞窟に入ると、そこに阿弥陀如来と不動明王が現れ、有頼に立山を開山するよう導きました。その後、有頼は「慈興(じこう)」上人と名のり立山を開山しました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

その伝説が語り継がれて、現在も一般的に佐伯有頼(慈興上人)が立山を開いたとされています。

その他の説としては、狩人が開山をしたという説や、有頼の父佐伯有若が開山したという説もあるようです。(諸説あるようです)

また、熊は日本のみならず世界でも神聖な動物とされており、立山開山縁起でも、熊は立山の神か、その使いを象徴しています。

日本古来から有する山岳信仰(山に神がいるという、自然に対する畏敬の念)と外来信仰である仏教信仰とが合わさり、神仏習合となっていることが伺えます。

佐伯有頼像は、室堂ターミナル内と富山市内の呉羽山公園展望台にて見ることができます。

<室堂ターミナルに立つ佐伯有頼像>

<呉羽山展望公園 佐伯有頼像と立山連峰 2021.1.20撮影>

参考文献:立山の歴史 立山信仰の歴史[2006 富山県立山センター]

     入門!立山ワールドあんない[H30 富山県立山博物館]

     

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2021年01月29日氷瀑

中部山岳国立公園 関根陽太

中部山岳国立公園管理事務所の関根です。

今日、乗鞍高原の園路管理に行ってきました。

善五郎の滝は、夏も人気ですが冬は氷瀑となった姿も見応えがあります。

ただ、善五郎の滝周辺は坂道や階段があり、この時期は雪や氷で歩きづらい場合があります。


写真のように、踏み固められた雪が氷となってスロープになっています。

訪れた方も、滑らないように気をつけながら通過しています。

 

雪が積もれば元通りですが、氷が厚くなっていたので部分的に氷を砕いてきました。

 

 

自然を楽しむためにも、事前に足元の準備をすることや自己責任を念頭に歩くことは必要です。

 

  

また、谷に下りずに滝見台から善五郎の滝を眺めることもできます。

 

準備をしっかりして、冬の乗鞍高原を歩いてもらえたらと思います。

心配な方は、ガイドさんと歩くことをオススメします!

今まで知らなかった乗鞍高原の話も聞けるかもしれません!

  

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