アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
朝日岳山開き
2017年07月10日
中部山岳国立公園
こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。
非常に暑くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
7月8日(土)、9日(日)に朝日岳山開き登山会に参加しました。
朝日岳は、富山県と新潟県にまたがり、北アルプス・後立山連峰にある山です。
非常に多くの積雪があり、雪解け後には多くの高山植物が花を咲かせます。
この山開きに参加し、今シーズンの登山の安全を祈願してまいりました。
8日には、麓の朝日町・小川温泉元湯に関係者らが集い、入山式が行われ、登山における注意事項等を説明していただきました。
入山式後には登山口である北又小屋まで移動し、テープカットを行いました。
【入山式】7月8日撮影
北又小屋から宿泊地の朝日小屋までは標高差約1400mあり、急な場所もあるため、ゆっくりと登り深緑や高山植物を楽しみました。
【キヌガサソウ】7月9日撮影
朝日小屋に到着後、小屋の近くにある朝日神社にて山開き及び登山安全祈願祭を行い、今シーズンの登山の安全を祈願しました。
【山開き、登山安全祈願祭】7月8日撮影
9日早朝、真っ暗な中ヘッドライトを点けて朝日岳山頂に向かいました。
山頂でしばらく待つと、素晴らしい朝日(ご来光)が見られました。
山開きの日に朝日が見られたのは4,5年ぶりとのことで、初めて登頂した私としてはとても幸運でした。
【ピンク色に染まった朝日】7月9日撮影
朝日岳への登頂ルートはいくつかありますが、いずれも長時間歩く必要があります。
7月9日現在、まだ残雪が多く、視界が悪いときは道迷いの危険性があります。
事前に情報を確認され、余裕をもった計画を立てて登山していただきたいと思います。