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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

乗鞍自然観察教室

2008年07月28日
松本
車(マイカーは不可)で行ける場所のうち日本最高所にある乗鞍岳の畳平では、遅い雪解けとともに様々な高山植物が開花しています。

白いハクサンイチゲの大群落。

お花畑シーズン本番の畳平では、7月中に乗鞍自然観察教室が行われています。残すところあと3日(7/29(火)・7/30(水)・7/31(木))のみとなりましたが、お立ちよりの際には参加してみてはいかがでしょうか。無料で予約も不要です。9:00~11:30の間にお花畑入口にて受付し、随時出発します。所要時間は40~50分で、その日のお勧めスポットへご案内します。

個性あふれるスタッフの解説に参加者は興味津々。

ところでここは標高2,700mの高所です。真夏と言えど、曇ると急激に寒くなりますので、防寒具はお忘れなく。酸素も薄いのでゆっくり行動しましょう。

ライチョウ親子が新鮮なお花を食べにやってきました。好奇心旺盛なヒナは怖いもの知らず。よちよち歩く後から、母鳥が周囲を警戒しながらついてきます。彼らに出会っても近づいたりせず、そっと見守ってあげてください。

★お願い★
畳平一帯は木道が整備されています。くれぐれも、木道から降りたり、ロープの先に立ち入ったりしないでください。カメラの三脚も同様です。脆弱な高山植物は、ちょっとした踏みつけにも耐えることができません。写真を撮りたいからといって近づけば近づくほど、お花達は年々遠ざかっていきます。遊歩道脇に裸地があるなら、そこは過去に誰かが踏み込んでしまった跡かもしれません。自制心をもって可憐なお花達を愛したいものですね。