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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

上高地パークボランティアの外来植物対策活動

2024年02月08日
上高地 小森 夏奈
こんにちは!上高地アクティブ・レンジャーの小森です。
こちら松本では、例年に比べ暖かい日が続いているように思います。平湯や立山と違い、雪もほとんど積もっていません。もう少し冬らしくなってもいいな、と思う今日この頃です。

今日は、上高地パークボランティアの活動内容についてご紹介したいと思います。
活動の内容は様々ですが、その中のひとつに『外来生物対策』があります。

上高地では現在90種類以上の外来植物が確認されています。外来植物は在来種や希少種の生育環境を脅かし、地域の生態系や景観を乱すことが危惧されているため、優先度の高いものから対策を実施しています。

内容は『除去』と『調査』の2つがあり、『除去』は生育している外来植物の抜き取りを実施します。夏場の日差しが強い中での作業や、泥濘箇所での作業、根が深い植物もありますので結構大変です!しかし植物がなくなったあとは気分爽快ですし、毎年継続して作業を行なうことによって外来植物の数は確実に減っていきます。
 

『調査』は外来植物の生えている箇所を、調査用スマホアプリで記録していくものになります。データを蓄積していくことにより、植物の分布状況などの変化を追うことができます。この調査では、今年度、新種と思われるものが2種類確認されました。
また、調査結果を基に研修会等も実施しています。
 

外来植物対策はすぐに結果が出るものではなく、一度侵入してしまった植物を根絶させることは大変難しいですが、根気強く今後も継続的に、上高地の魅力的な自然を守る活動を実施していきます。