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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

紅葉の北アルプスを歩く ~栂池から白馬大池~

2013年10月10日
後立山
こんにちは、北アルプス後立山地区からです。
10月2日に、長野県北安曇郡小谷村の栂池自然園から白馬大池までを往復するルートを、歩道(登山道)の状況を確認するために歩きました。紅葉が見頃でした。


<天狗原(標高約2,200m)から白馬乗鞍岳の斜面を望む。右上に白く見えるのは雪渓(雪が溶けずに残った場所)。>


<白馬大池の紅葉、標高は約2,380m。>


さて、歩道の状況ですが、より注意が必要な場所は、天狗原から白馬乗鞍岳に至る斜面です。ここは岩が積み重なっており、また、急傾斜の部分もあります。まず、足下への注意が必要です。そして、ルートの確認も必要です。足下だけを見ていると道を誤りやすくなります。顔を上げて周囲を見て、岩に付けられたペンキの目印に従って通過してください。

<ペンキの目印を見落とさないように>


また、栂池自然園から白馬大池に向かう歩道に入ってすぐの辺りで木道階段などの施設が連続している場所は、踏面が濡れている時は滑りやすいので注意が必要です。


今回の山行ではオコジョとライチョウを見ることができました。2種ともARになってから縁がなく、3年目で初めて出会いました。
オコジョは栂池自然園から白馬大池に向かう歩道に入ってすぐの辺りに1頭いました。
ライチョウは白馬乗鞍岳山頂の標識付近に4羽いました。4羽のうち3羽は歩道近くのハイマツ群落の脇の草を摂食しており、残りの1羽は他の3頭から離れた岩の上にいました。

<グリーンロープの左側が歩道。歩道脇に3羽いるが1羽はハイマツの陰になって写っていない。まだ冬の白い毛は目立たない。>