アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
室堂平の利用について
2018年04月13日こんにちは、中部山岳国立公園立山管理官事務所の中山です。
4月15日に立山黒部アルペンルートが全線開通します。
しかし、この時期の立山は厳しい自然環境下にあり、7メートル近い積雪があります。
そのような中で、皆様に安全にかつ立山の貴重な自然を守りつつ立山室堂の散策を楽しんでいただくため、「室堂平の積雪期利用ルール」を設けています。
以下のリンク先の情報をご一読ください。
http://chubu.env.go.jp/shinetsu/pre_2018/post_44.html
同ページには、地獄谷の火山ガスの情報も掲載されています。
地獄谷は火山ガス濃度が上昇しており、安全を考慮して"通行止め"としております。
スキーヤーやスノーボーダーの皆様も地獄谷方面には立ち入らないようお願い致します。
【地獄谷への立入禁止看板とポール】2018年4月12日撮影
火山ガス濃度が高くなっており大変危険ですので、この看板や×印のポールが設置されている場所より奥には行かないでください。
アルペンルート開通前の準備のため、6日と12日に室堂まで上がりました。
強い風が吹き付けて体のバランスを崩したり、数メートル先が見えなくなるくらい視界が悪くなったりしたことがありました。
防寒、防風対策をしっかりと行い、特に悪天候時は決して無理のない行動をお願いします。
標高2,450メートルまで誰でも気軽に行けるとはいえ、立山はまだまだ雪山です。
天候や積雪状況等事前の情報確認もしっかりと行った上でお出かけください。
【視界が悪いです】2018年4月12日撮影
数メートル先でもこの視認性の悪さです。
天気が良い時は素晴らしい展望が広がります。
12日の午後には視界が良くなり、浄土山、立山、剱岳、大日連山等の美しい雪景色が楽しめました。
【雪をかぶった剱岳】2018年4月12日撮影