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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

まだまだ見頃のミズバショウがありました

2015年07月22日
中部山岳国立公園 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、中部山岳国立公園(≒ 北アルプス)後立山地区からです。

7月15日に栂池自然園(つがいけしぜんえん、長野県小谷村)を歩きました。

雪解けが遅いところでは、まだミズバショウが見頃でした。7月半ばという遅い時期にもミズバショウが咲き出すような所があるので、「日本一遅咲きのミズバショウ」という文句も頷けます。

(ミズバショウの見頃は6月下旬です。「栂池自然園水ばしょう祭り」が開かれます。)

<左は今回、右は7月2日に撮影。左写真でミズバショウが咲いている所と、右写真の残雪のある所が対応しています。右写真で開花していた所は既に葉が大きくなっています。>

栂池自然園は、標高約1,900mに広がる日本有数の高層湿原です。季節に応じて様々な花が咲き、また、視界が良いと白馬岳などの山を望むことができます。木道が整備されており、それほどの山歩きの準備がなくても散策することができます。

なお、アクセスは一般車の通行ができないため、栂池パノラマウエイ(ゴンドラ+ロープウエイ)の運賃(往復・大人3,300円)が必要で、栂池自然園の入園料(一般・大人300円)も必要です。

自然園内では雪解けの時期が違いに応じた花が咲いていました。見ることができた花のうちいくつかを紹介します。ニッコウキスゲはつぼみが随分と膨らみましたが、開花まであと少しです。

<上左:イワカガミ、上右;エンレイソウ、下左:キヌガサソウ、下右:マイヅルソウ。>

<左:アカモノ、右:タカネザクラ。こちらは木に咲く花です。>

さて、栂池自然園の近くでは、銀色のシートに覆われた塊がありました(7月2日撮影)。

下のほうから白いものが見えます。シートの下には何があるのでしょう?

シートの下には「雪」が保存されています。

今週末の7月25日(土)、26日(日)に栂池自然園の山麓にある栂池高原では「おたり真夏の雪まつり」が行われます。そこで利用される雪だと思います。

なんと! 雪の上をソリで滑ることもできるそうです(問合せは小谷村観光連盟0261-82-2233へ)。

なお、7月26日(日)は「信州 山の日」です。「おたり真夏の雪まつり」と同時に「『信州山の日』フォーラム IN おたり」も行われます。「山を安全に楽しむために」というテーマで、講演や山岳関係者によるトークセッションが行われます。こちらも是非どうぞ(問合せは長野県林務部森林政策課026-235-7261へ)。

梅雨が明けて、いよいよ夏山シーズン本番です。安全な登山のための情報収集、体と装備の準備をしてお出かけください。