アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
常念岳・蝶ヶ岳 登山道調査
2015年07月10日7月3日と6日に登山道の様子を確認してきました。
3日は、一ノ沢~胸突八丁~常念小屋~常念岳を日帰りで往復しました。
胸突八丁までは、緩やかな登りで、沢沿いに歩いてきます。
雪は溶けていますが、蚊などの虫が大量に飛び回っており、かなりうっとうしいです。手ぬぐいや虫除けネットなどで顔を覆うようにしたほうがよいかもしれません。
胸突八丁から先は急な登りが続きますので頑張りましょう。標高が上がるにつれて高山植物が見られるようになります。
左上 イワカガミ 右上 ゴゼンタチバナ
左下 ミヤマカラマツ 右下 ヨツバシオガマ
登山道から常念乗越に出る直前に、登山者カウンターを設置しました。登山者数の調査をしていますので、一人ずつゆっくり通行をお願いいたします。
常念岳山頂からは、天気が良ければ、槍ヶ岳から穂高連峰の山々が綺麗に見えます。
6日は、三股~まめうち平~蝶ヶ岳を日帰りで往復しました。
三股からまめうち平までは、比較的急な登山道が続きます。しかし、北アルプス登山道維持連絡協議会等の事業によって、階段が補修されていたり、ササが刈られていたり、非常に歩きやすくなっています。
まめうち平からしばらくは緩やかな登りです。しかし、ここ数日間雨続きだったこともあり、道がぬかるんでいる箇所が多数ありますので、足下にお気を付けください。
まめうち平を過ぎるとまた急な登りです。途中にある蝶沢を渡る際は、雪が残っていますので、ご注意ください。
蝶ヶ岳は、槍ヶ岳や穂高連峰を間近に見ることができる眺望の良いところですが、あいにくの天気でした。晴れた日にぜひお越しください。
これから本格的な登山シーズンですので、登山に行かれる方も多いと思います。登山道の最新情報を事前に入手するなど、準備をしっかりとして安全に登山をしていただければと思います。
私もこれから秋にかけて、槍・穂高連峰及び常念山脈の登山道調査をしていく予定ですので、登山道の様子をまた報告します。