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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

第四十七回 上高地開山際が行われました

2015年04月27日
中部山岳国立公園 アクティブレンジャー 松尾野里子

今日は1年の山の安全と繁栄を願う、開山祭でした。

今年の開山(17日)直後は雨が続き、春だ!上高地だ!という気持ちがシュンとしていましたが、先週からようやく春らしい天気となり、本日晴天に恵まれ、盛大に幕開けとなりました。

上高地開山祭


開山祭は冬場にお色直しした河童橋のたもとで、多くの人々に見守られ、神事がとりおこなわれました。開幕のファンファーレとして、アルプホルンの演奏や、獅子舞も賑やかに行われました。今シーズンも事故なく、多くの方に上高地の魅力を堪能してもらえたらと思います。



お色直しした河童橋と穂高連峰


実は、変わったのは河童橋だけではありません。

バリアフリー対応として、上高地ビジターセンター前・河童橋右岸の園路(下流を向いて右)が舗装されました。


舗装されたビジターセンター前 


まだまだ未舗装区間もありますが、上高地の素晴らしい自然を心地よく楽しんでいただけるよう、少しずつ、変わりすぎない程度に変わっていきます。


ちなみに、こちらは昨年の工事で新しくなった木道(明神下流(右岸))です。

すれ違った歩行者に「歩き易くなったし、見栄えが良く、思わず写真撮っちゃったよ」なんて言ってもらえるくらい、良い雰囲気に仕上がっています。



 

明神下流の木道



さて、毎年多くの方にお越しいただく開山祭にむけ、開山以降、訪れる方に安全・安心かつ気持ち良く楽しんでいただけるよう、様々な準備が進められていました。

各施設のオープンの準備はもちろんのこと、園路に残った雪や冬場の落葉落枝は自然公園財団やパークボランティアによって片付けられ、大部分の道が歩き易くなりましたが、日陰などはまだ雪や雪解けの水溜まりがあります。それもこの時期ならなではの楽しみの1つなので、足もとの装備をしっかり整えておいでください。



除雪作業前と後



パークボランティアによる木道整備



また、関係行政機関で、大正池から徳沢の間の巡視(危険箇所の点検や倒れそうな木の処理、水溜まりの解消など)を行いました。河童橋から奥は例年より雪解けが早く、春の妖精とも呼ばれる春植物の見頃は少し早まりそうな予感がします。



倒木危険がある枯れ木の処理



今シーズンも上高地の良さを守り、伝えていけるよう関係者と協力しながら頑張って行きたいと思います。