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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

子どもパークレンジャー @乗鞍高原

2017年11月08日
中部山岳国立公園

10月29日に乗鞍高原で子どもパークレンジャーを実施しました。

参加してくれた小学生13名は地元、乗鞍高原と白骨温泉のキッズたちです。

 

今回、企画・運営は信州・乗鞍グリーンツーリズム推進協議会にお願いし、

ボランティアスタッフとして地元のNPO法人北アルプスネイチャートラストの方々も

協力して下さりました。

 

まずは、長野県乗鞍自然保護センターを見学。

乗鞍の自然や地形、住んでいる動物たち、昔の生活などについてセンター職員の方に

お話をしていただきました。

 

現在では中部山岳国立公園となっている乗鞍山麓は、昔、里山として利用されていました。

とくに一の瀬周辺は、ソバ畑が作られたり、ワラビを採ってワラビ粉を作ったり、

牛が多数放牧されていたりと、人の営みが活発な場所でした。

また、木は切られ、燃料として使われていました。

そのため、その時代の一の瀬は高い木が少ない半自然草地で、高原景観の広がる

場所だったそうです。

 

人の営みと自然がつくり出した高原景観が残る地域、それが国立公園として指定された当時の

乗鞍高原だったのです。

しかし、ソバ畑が無くなり、木の芽生え等を食べる牛がいなくなり、木が燃料に使われなく

なって、次第にシラカンバなどの樹木が増えてきて、現在は半自然草地の高原景観が

変わってきてしまっています。

 

そんなわけで今回は、「乗鞍高原一の瀬の高原景観を守ろう」ということをテーマに、

子どもパークレンジャーのみんなに活動してもらいました。

 

天気が良ければ一の瀬園地でシラカンバの幼木を切る予定でしたが、雨降りだったので、

伐採したシラカンバの使い道について考えました。

 

使い道その1は、クラフト作り。

シラカンバの輪切りをカナヅチで適当に割って小さくし、それぞれ好きな形の木片を

紙ヤスリで磨きます。

最初はザラザラだった木片が、一生懸命磨いてツルツルになったね。

クルミの実から油を出して塗るやり方も教えてもらって、さぁ完成!

想像をふくらませて、これはバウムクーヘンだよ!これは鳥!などなど、

みんな自分だけのオンリーワンの形を楽しんでいました。

  

使い道その2は、「クッブ」というスウェーデン発祥の木を使ったゲームをやってみました。

カラダを動かすことが大好きな子どもたちは大はしゃぎ。

こんな風な木の使い方もあるんだね。

 

 

今回参加してくれた子どもたちが、これを機会に、乗鞍の自然の大切さや、人間の営みと自然の

関係などをちょっぴり気にしつつ、これまで以上に自然に親しんでもらえるようになると嬉しいです。