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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

盛夏なはずの上高地より

2014年08月09日
上高地
今年は梅雨が明けても夏らしい日が続くことがなく、今日も台風の影響で雨が降ったり止んだりです。

お盆休みに間に合わせるべく、歩道のメンテナンスをしてきました。




崩壊地に踏み跡が目立つようになり、これ以上の放置は危ないということで、ロープを張りました。
実は一昨年までロープを設置していたのですが、老朽化もあり撤去しました。その時は誰もこんな崩壊地には歩道を外れてまで踏み入れないだろう…と考えていたのですが、好奇心は予想を上回ってしまっていたようです。

歩道を外れる事は周辺への影響や、安全面での懸念もありますので、どうかご遠慮ください。


さて、今年、指定80周年を迎えた中部山岳国立公園を記念して、上高地でも様々な行事が催されています。

インフォメーションセンター2階では 「氷壁」を越えて と題して井上靖氏の『氷壁』のモデルとなったナイロンザイル事件に関わる展示が開催(8月末まで)されています。



係のかたにお声がけすると本物のナイロンザイルを見学出来るかもしれません。


また、ビジターセンターでは8日の夜、貴重な16mmフィルムの映写会がありました。昭和6年・7年(80年以上前)の上高地と槍穂高の映像は一見の価値ありです!!(次回は22日です)




映写会の様子。 雨の為、人手が少なくて、残念でしたが、その分ゆっくり見ることが出来ました!

その他にも、上高地パークボランティアによる毎年恒例のクラフト教室(13日まで)や人形劇、シダ観察会や星空観察会なども予定されています。



クラフト教室の様子。 今年はテント完備で、雨対策もばっちりです。


さらに、来月からは、インフォメーションセンター2階の展示が「中部山岳国立公園指定80周年記念 国立公園写真展」(仮)にリニューアルします。

これもまた貴重な写真の数々ですので、お楽しみに。