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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

*乗鞍山麓五色ヶ原の森 開山祭&現地視察会*

2018年06月11日
中部山岳国立公園

平湯からこんにちは。

 

ちょっと前のことになってしまいますが、5月20日に岐阜県の乗鞍岳山麓にある五色ヶ原の森の

開山祭と現地視察会に参加しました。

 

<開山祭の様子>

 

五色ヶ原の森は乗鞍岳の溶岩台地になっていて、溶岩と溶岩の隙間が多いため空気がたまりやすく、

冬に冷やされた冷たい空気が隙間から外に流れ出して夏でも涼しいのです。 

そのため実際の標高は1500mほどですが、標高2000mくらいの植生を見ることができる場所に

なっています。

 

下の写真のように溶岩が積み重なって塊になっているような状態を地元ではゴスワラと呼んでいて、

このような岩が積み重なった隙間に空気がたまります。

<ゴスワラ>

この岩の隙間から冷たい風が流れてきて、まるで天然のクーラーのように涼しいんですよ。

  

今回の視察では五色ヶ原の森のガイドさんの案内でシラビソショートコースを歩きました。

 

「フキノトウは大きくなっても葉っぱを天ぷらにするとおいしいよ。

茎もポキッと折れればまだ十分柔らかいから冷たい流水にさらしてアクをとると

おいしく食べられるよ。」

【ご注意】五色ヶ原の森は国立公園内ですので、みなさんがフキノトウを取るのは

別の場所でお願いしますね。

 

「シラビソの幹にある小さな膨らみを指でつぶすと香りのある液が出てくるから、ガイドをしていて

へばってしまった人なんかがいると、それをこめかみにちょこっとつけたり、なめたりして

気付け薬みたいに使うんだ。 山ではそこにあるものでなんとかしないといけないことも多いからね。」

私もつぶしてみました!

感覚は人それぞれですが、私は柑橘系とミントが混じったような爽やかな香りを感じました。

それをちょっぴり唇につけてみたら、ずいぶんと長い時間スーッとした感覚がありました。

でもこの液にはヤニ成分が含まれていてかなりべたべたするので、液に触るのは

ほんのちょっぴりがおすすめです。

 

「クリの木はコケが付きにくいから、木道なんかに使うと滑らなくていいんだよ。」

 

 

地元の歴史や生活、乗鞍の自然や山で生きる知恵などを聞きながら歩く森の中は

新しい発見が多かったです。

 

そして視察会のフィナーレにはそれにふさわしい景色が眼前に広がりました。

<布引滝>

 

五色ヶ原の森は入山者数を制限して自然を保護しています。

そのため完全ガイド制になっていて予約が必要ですので、詳しくは乗鞍山麓五色ヶ原の森の

ホームページをご参照ください。

○ 五色ヶ原の森HP <http://goshiki2004.com/ 

また昨年の記事もご覧下さいね。

http://chubu.env.go.jp/blog/2017/05/post-352.html