中部地方のアイコン

中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

平湯温泉「春の環境清掃」

2021年07月14日
中部山岳国立公園 福澤春彦

こんにちは中部山岳国立公園管理事務所の福澤です。

梅雨の晴れ間6月29日、今年も平湯温泉「春の環境清掃」がやってきました。

平湯地区全体が中部山岳国立公園に属しており、毎年平湯管理官と共に作業参加しています。

<公民館に集合!>

平湯公民館には大勢の地元の方や工事関係者が集まって今日の段取りを確認しました。

「平湯を訪れる方々に気持ちよく感じて頂きましょう」と町内会長の挨拶の後、各持ち場に分かれて作業開始です。

<平湯地区を手分けして美化清掃していきます>

私は平湯管理官事務所からの平湯自然探勝路を担当しました。

この道は平湯の原生林に整備された探勝路で、河岸段丘や溶岩台地の森など表情豊かな道です。

一冬を越した春の森は、今、緑が溢れ小鳥がさえずり生き生きとした状態ですが、植物の生命力は目覚ましく清掃された歩道の脇から笹などが覆い被さり視界を遮るほどで危険でもあります。

半袖半ズボンなどで肌を露出したままだと草で傷つくことも想定されるため、刈り払いで歩道をしっかり確保することが今日のミッションです。

<歩道や標識がしっかり視認できるように>

前もってかなり手入れが必要と目星を付けておいた河岸段丘の急階段に来ました。

見ての通り、周りからの草や笹が生い茂り、歩道を視認しにくいどころか足に絡まりそうに伸びている茎もあり、手摺り隠して持てない箇所もあり、荒れています。

<生い茂った笹が階段を覆い尽くす>

2人で階段の上からと下からに分担し、刈り払いを行いました。

機械では狭くて危ないため、全て手作業です。

<刈り払いの成果>

みごとに歩道が現れました!しっかりと歩道が視認でき、手摺りにも捕まることができます。

この時期の森には珍しい植物も顔を覗かせていました。

<ギンリョウソウ(幽霊茸)>

各分担を作業し完了した方々が公民館に戻ってきました。

平湯を美化清掃できた満足感からか、誰しも自然に笑顔でした。

皆様お疲れ様でした!

*======================*

中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。