アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
歩道整備
2020年10月29日
中部山岳国立公園
中部山岳国立公園管理事務所の関根です。
乗鞍上高地地域で歩道整備の業務を行いました。
今回の業務は近年注目されている「近自然工法」による整備とし、
大雪山国立公園や全国各地で整備や技術移転に取り組んでいる北海道山岳整備の方に来ていただきました。
「近自然工法」とは自然の作用(水、霜、雪など)をよく観察し、
どのようにすれば土壌が安定するかに着眼して施工します。
土壌が安定すれば植生が回復し、さらに崩れにくく安定した歩道となります。
まずは机上講習で考え方や施工事例を紹介していただきました。
現地講習会として地元の皆さんに「近自然工法」の技術移転をしながら施工をしました。
この場所は、かつて設置した階段の周辺土壌が流れ出していました。
元々の階段工は土留めとして活用しつつ新しく階段を整備しました。
安定感もあり歩きやすくなりました。
どのような観点で施工しているか、改めて紹介したいと思います。
作業は、地元の方も私自身もとても楽しいものでした。
いつも歩く道、見る自然が良くなっていくことは心から嬉しいですね!
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