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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

笠ヶ岳登山道調査[前編:笠新道~笠ヶ岳山荘]

2008年09月22日
松本
夏山登山シーズンが一段落つき、紅葉が待ち遠しい北アルプス。笠ヶ岳は、槍や穂高連峰といった人気縦走ルートから谷を隔てているため、訪れる人が比較的少ない印象ですが、基点となる平湯温泉からはその名の通り笠のような美しい形が眺められ、シンボル的存在です。

新穂高温泉から左俣林道を1時間程進むと左手に笠新道入口があります。そこから一気に樹林帯をジグザグに約4時間登り、杓子平に出ると大展望が開けます。東側には槍・穂高連峰、西側には目指す笠ヶ岳。

登山中のご夫婦も記念撮影。写真中央が笠ヶ岳。山頂右下には小さく山荘も見えます。まだまだ道のりは遠い。

杓子平から抜戸(ぬけど)岳分岐のある尾根まではこれまた急登。ガレた斜面なので落石に注意しながら慎重に進みます。雨が降ると歩道を水が流れるため、それを避ける登山者の踏み跡が歩道と並行して植生上に幾筋も出来てしまっていました。歩道以外を歩かないよう注意する看板が設置されていますのでご協力お願いします↓



尾根に出ると、山荘までは1時間ぐらいのゆるやかな登りです。

日没の頃には、夕陽に染められた槍の穂先がたなびく雲海から見え隠れする光景に見入ってしまいました。