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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

立山のいきものたち

2014年05月15日
立山
立山の動物といえばライチョウが有名ですが、他にもたくさんの動物が暮らしています。
先日の室堂の巡視の帰り道、美女平駅の近くの道路の横になにやら動物の影が・・・



カメラを向ける怪しい影(写真右側)に気づき離れていってしまいました。


ニホンザルでした。
どうやら、雪解けの早い道の脇に生えているフキノトウ等を食べていたようです。
雪が融けやすく、いち早く草花が芽吹く道路の横は絶好のえさ場なのかもしれません。

おなかの辺りをよく見ると・・・



分類上はオナガザル科のニホンザル。でも尻尾は短い。


かわいらしい尻尾が。

赤ちゃん連れのお母さんだったようです。
この辺りのニホンザルはちょうど出産の時期なので、運がよければ赤ちゃんが見られるかもしれません。


そういえば、おサルさんの仲間は暖かい気候の場所にすんでることが多いですよね。
下北半島(青森県)のニホンザルはヒトを除いた霊長類の中では一番北に生息しているそうです。

下北半島に負けず劣らず雪深く寒い立山の冬を乗り切ったサルのお母さんたち。
たくさん食べて子育てを頑張って欲しいと思いました。