アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
ライチョウの様子
2017年05月29日
中部山岳国立公園
こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。
平地では30℃近くにもなる暑い日もありますが、標高2450m程度の立山室堂は未だに豊富な残雪に覆われています。
暑さや雨により雪解けが進み、「ハイマツ」という背丈が低いマツの木が目立つようになりました。
そのハイマツ周辺やハイマツ帯の中で、種の保存法により国内希少野生動植物種に指定されている「ライチョウ」をよく見かけます。
ハイマツ周辺だけでなく、岩の上でオスが見張りをする姿や雪の少ない場所で番(つがい)で行動する姿も見かけます。
【見張り中】5月12日撮影
一際目立つところで動き回って周辺を見回していました。縄張りを守るための見張りをしていたのかと思います。
【番で行動中】5月24日撮影
オス(右)がメスの後をつくような形で、草をつっついていました。
ここで皆様に、ライチョウを観察・撮影するときのお願いがあります。
○これからライチョウは卵を産み、子育ての時期に入ります。あまり近づきすぎないよう、少し離れて見守るようにしましょう。
○雪解けがさらに進むと、ハイマツ以外の植物もどんどん見えてきます。ライチョウにとってはそれらの植物がエサとなりますので、植物を踏み荒らしたり採取したりしないようにしましょう。