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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

オオハンゴンソウ除去活動in平湯

2008年08月13日
松本
高山市内の小学生が参加して、特定外来植物オオハンゴンソウの除去活動を平湯で行いました。


まずは、平湯の秋本自然保護官から活動内容について説明。繁殖力が強く在来種を駆逐してしまうことから特定外来植物に指定されているオオハンゴンソウは、平湯に限らずあちこちで勢力を拡大しています。子供たちの身長を上回るほどに成長し、ちょうど今が開花時期なのでよく目立ちます。

種を実らせる前になんとかしなければ。。。

藪に分け入って除去作業。地下茎でも繁殖するので、根っこが切れないよう丁寧に抜き取ります。泥にまみれ、汗水たらして頑張りました。抜き取ったものは、根っこ部分を切り離し、乾燥させて完全に枯死させてから焼却処分という手順を踏まなければなりません。

午後は乗鞍岳畳平のお花畑散策へ。オオハンゴンソウの繁殖をふもとで食い止めているおかげで、高山植物のお花畑が存続できているということを実感してもらえたのではないでしょうか。

オオハンゴンソウは悪者なの?という子供の質問。オオハンゴンソウには悪気はなく、ただ連れてこられた場所の環境が快適だったのですくすくと育ってきれいな花を咲かせているだけなんですよね。悪いとすれば、未来のことをよく考えずに持ち込んでしまった人間の方なのでしょう。
今回の活動を夏休みの自由研究課題にするという子もいて、とてもいい体験になったようです。