アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
* 子どもパークレンジャー大活躍 @乗鞍高原 *
2018年11月08日11月4日(日)、乗鞍高原で子どもパークレンジャーを開催しました。
活動のテーマは『 乗鞍高原一の瀬園地 景観回復大作戦! 』というものです。
乗鞍高原の一部は中部山岳国立公園に指定されていますが、地域の人が生活の場として
利用する里山でもあります。
昔は燃料として木を切ったり、つい数年前までは牛を放牧していたりと盛んに活用されていました。
そのため一の瀬園地は放牧によって形成された半自然草地で、草原景観の広がる場所だったそうです。
【 長野県乗鞍自然保護センターに展示されている昔の写真 】
環境省の中部山岳国立公園南部地域管理計画書にも「保全すべき自然環境」として
「乗鞍高原の半自然草地」とあります。
しかし最近は生活様式や時代の変化により木はそれほど必要とされなくなり、
草や木の芽生えを食べる牛もいなくなって、シラカンバやハンノキなどの成長が著しく
草原景観が失われつつあります。
そこで子どもパークレンジャーのみんなに、一の瀬園地の草原景観を復活させるべく
活動をしてもらいました。
まずは長野県乗鞍自然保護センターで乗鞍の自然や昔の生活のことを学びました。
そして一の瀬園地へ移動し、草原景観回復のため幼木の伐採を行う準備です。
みんなで【 さぁ、やるぞー!! 】のかけ声。
おや?あまりノリが良くないかな?
彼らの後ろに写っている場所では、シラカンバの幼木が下の写真のように
ヒョロヒョロとたくさん生えてきてしまっています。
今回はこれらの幼木を切ってもらいます。
かけ声のノリはいまひとつでしたが、根気のいる作業をみんな熱心にやってくれました。
切った幼木はリサイクルとして後で鉛筆作りに使うので枝切りばさみを使って
枝を切り落としておきます。
みんなで力を合わせ、1時間半ほどの作業でこんなにすっきりとさせることができました。
景観回復大作戦は大成功ですね♪
最後は切った木に芯を入れて削り、色鉛筆を作りました。
みんな個性豊かな色鉛筆ができたね♪
【 ボクは赤・青・緑の色鉛筆をつくったよ! 】
色鉛筆づくりが早く終わった子は、その色鉛筆を使って絵を描いてくれました。
今回参加してくれた子どもたちが乗鞍高原の自然の守り手になってくれることを期待します!