アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
#STAYHOME 乗鞍高原ってどんなとこ? ~江戸時代編~パート3
2020年04月29日
中部山岳国立公園
こんにちは。中部山岳国立公園管理事務所の関根です。
江戸時代、大野川村の人々の農業についてご紹介しました。
もうひとつ、乗鞍の昔の生活を紹介するのに欠かせないのがこれです!
写真提供:福島眞
きのこの方ではなく、左側のワラビです!!
一ノ瀬という広大な平原にも多く生えています。
山菜として食べるのもおいしいですが、女性や子どもが、根からわらび粉をつくったそうです。
○レシピはこちら○
・寒くなってきたらワラビの根っこを掘る
・水に浸けた後、叩きくだく
・水にデンプンを沈殿させ、粉を取り出して乾燥させる
・できあがり!
そば粉と混ぜて、やきもち、きしめん、汁のつみれなど工夫したようです。
簡単そうに書いていますが、手間がかかる上に寒い中の作業です。
わらび粉は、穀物と交換したり、現金収入になったりと、大切な存在でした。
わらび粉の歴史を伝える、一ノ瀬の「わらび小屋」で加工するのに良さそうな道具を発見!!!
先人が自然と共に生きてきたことが垣間見えますね。
日本の国立公園には、地域のストーリーがあります!
おうちで、このようなストーリーを知ってもらえると嬉しいです!
※歴史やストーリーには諸説あります。
乗鞍高原の各施設も営業を自粛しております。
詳しくは、のりくら観光協会HPをご覧ください。
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中部山岳国立公園では、コロナウイルス感染拡大防止の政府方針を受け、当面の利用の自粛をお願いしています。早期収束に向け、みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。
なお、この投稿は「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。