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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

八方尾根の植生回復作業に行けませんでした

2012年10月03日
後立山
こんにちは、北アルプス後立山からです。
今日(10月3日)は、白馬村の八方尾根で植生回復作業が行われましたが、事務所内の事情により参加できませんでした。
現地には行けませんでしたが、八方尾根の自然を守り継ごうという皆さんの思いと、自然を保全する活動を継続されていることに、少しでも力になりたいと思っています。

さて、先日撮影した写真で、植生復元作業を行った場所の変化を見ましょう。


左は平成23年10月4日、右は平成24年9月13日に撮影したものです。約1年経っています。
細長い葉(おそらくイネ科)が斜面の上部に出てきており、他にも何種か見られます(画像サイズの関係で見えにくいかもしれませんが)。
ただし、これらの植物は、マットの敷設時に播種した種子が発芽し生長したものか、もとからマットの下にあったものがマットの網目を縫って出てきたものかは不明です。


また、今年度は八方尾根自然研究路(環境省の呼び名では黒菱唐松岳線道路(歩道))において、環境省が長野県に施工委任した歩道の改修が行われました。


左は平成23年9月27日、右は平成24年9月13日に撮影したものです。
左では、金網のようなものが踏面より上に出ているので足がひっかかりやすくなっていました。そして、それを避けるため階段の脇を歩く方が多く、歩道の幅が広がっていました。
今回、右のように、金網を撤去し、石による階段を整備しました。少しは歩きやすくなったと思います。この後、グリーンロープの幅を狭め、階段部分のみを歩くように誘導する予定です(既になっているかもしれません)。


今の時期、八方尾根の紅葉が美しくなる頃です。
八方池までは八方尾根自然研究路と呼ばれるトレッキングコースですが、八方池は標高2000mを超える所にあり、この時期は雪が降ることもあります。それなりの準備でお出かけください。