アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
乗鞍岳でのライチョウケージ保護
2020年07月20日中部山岳国立公園管理事務所の関根です。
環境省では令和2年度ライチョウ保護増殖事業により、乗鞍岳から中央アルプスへ3家族20羽程度(1家族あたりメス親1羽とその雛6羽程度)移植する予定です。
巣探しを経て移植予定となった3家族は、7/2、5、6にヒナが孵化しました。
孵化から移植までの間は、悪天候時でも体温調節や捕食者から身を守ることができるように、ケージで保護しています。
あらかじめ設置しておいたケージまでは、家族ごとに誘導して保護しています。
今年の7月豪雨は、乗鞍岳のある中部山岳国立公園南部地域でも被害を受けました。
ケージ保護の環境下であっても、例年に比べて悪天候が続く今年は厳しい状況です。
それでもライチョウたちは頑張って生きています。
天気が落ち着いている時は、関係者が見守る中ケージの外に出て散歩や高山植物を食べます。
ヒナたちも徐々にたくましくなってきています。
乗鞍岳から中央アルプスへの移植はヘリコプターで移送する予定です。
また、捕食者等のモニタリングを行いつつ、中央アルプスへ移植した後もケージ保護を行っていく予定です。
詳しい資料は、信越自然環境事務所HP内トピックス、ライチョウ保護増殖事業等についてに掲載しています。
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