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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

安曇小学校5年生と外来植物除去

2016年06月27日
上高地 佐藤怜子

上高地よりこんにちは。

先日、安曇小学校6年生との外来植物除去活動(6月10日)をお知らせさせていただきました。

今回は、6月24日に同小学校5年生と行った活動についてです。

当日は雨が心配な天気予報でしたが、午前中は曇りで、穂高の山並みや焼岳は頂までしっかりと見えるほどでした。

安曇小学校5年生の6名は、進んでたくさんお話してくれる楽しい子たちでした♪

一緒に活動することができてとても嬉しかったです!!!

さて、今回もまず初めにイントロダクションで上高地や外来植物についてのお話を簡単に行いましたが、

安曇小5年生には感心しました! "上高地5つのルール"はばっちり覚えていましたし、"釜トンネルで水をまいている理由"は「知ってるよ!せーの!」とみんなで声をそろえて言ってくれました。

アクティブ・レンジャー日記を読んで下さっているみなさまは、この二つのことを言えますか??

5年生は、外来植物ヒメスイバの抜き取り作業をしました。

抜き取り前に、ヒメスイバの特徴などを説明したところ、抜き取り作業中に「葉っぱでヒメスイバかどうか見分けているよ。」という子や、友だち同士で「これがヒメスイバだよ。」と教え合う様子も見られて、これまた感心しました。

ヒメスイバは根を横に長く伸ばし群生します。根を取り残すとそこからまた芽が出てくるので、繋がっている根をできるだけ抜き取るよう話しました。すると、みんな根っこを少しでも長く抜き取ろうと一生懸命作業してくれました。

抜き取り作業終了後、自分たちが頑張って抜き取った場所を見て「ビフォアー&アフターだ!!」と喜ぶ子どもたち。本日は、安曇小5年生全員の力を合わせて、ヒメスイバを4㎏除去しました。みんな、よく頑張りました!!

感想発表では、「次は他の種類の外来植物も覚えて抜きたい。」や「次は4kg以上抜きたい。」などと、次回への意気込みも語ってくれましたが、その通りです。今回の活動で終わりではなく、今後どのように上高地と関わっていくのか、自分たちには何ができるのかを考えて、次へ繋がる学習にしていってほしいなと思います。

そして、みんなが帰った後、しとしとと雨が降り始めました。まるで、お天気も安曇小5年生の活動を応援してくれているかのように思いました。