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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

秋の終りの八方尾根

2011年10月05日
後立山
長野県白馬村の八方尾根は、標高1830mまでゴンドラとリフトを乗り継いで訪れることができます。リフトを降りた所は既に中部山岳国立公園の中で、間近に雄大な山岳景観を眺めることができます。

さて、その八方尾根では木道の改修工事が行われている箇所があります。これは八方尾根の黒菱平(標高1680m)から八方池(標高2060m)までのトレッキングコース(八方尾根自然研究路)を、ご家族連れやお年寄りの方でもできるだけ歩きやすいように、環境省と長野県が行っているものです。
工事箇所の前後には、登山道の工事を告知する看板や、工事箇所を示す地図があります。また、この工事に伴い木道が片側交互通行になっている箇所があります。おそれいりますが、片側交互通行にご協力をお願いいたします。

<工事箇所>

また、このトレッキングコースでは、環境省と地域の方々が連携して、植生回復の作業を行っています。
写真は4年前に植生回復の作業が行われた場所です。手前のロープ付近にムシロのようなものが見えるので、植生回復作業が行われた場所であることが分かります。しかし、遠目に見ると人為のない植生であるように見えます。今年度は10月4日に植生回復の作業を実施しました。

<4年前に植生回復作業が行われた場所>

当日は写真からお分かりのように良い天気でした。そこで、お決まりの写真、八方池に写る白馬三山の写真です。写真左のなだらかに見える尾根が天狗尾根、そして白馬三山のピークが3つ、左から白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳です。




さて、上の写真を撮影した時は今から紅葉が盛りになる秋の山だなと感じていました。しかし、それから1週間が経過し、白馬岳は稜線まで上がらなくても積雪があります。そして、稜線まで上がればより深い積雪です。しっかりと準備をして入山してください。