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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

ぞくぞく開通!!

2011年05月13日
立山
こんにちは。
立山自然環境事務所の金城ですww

立山も、里では、田んぼに水が入り、田植えのシーズンとなりました。
夜になると ♪蛙の大合唱♪ が聞こえてきます。

山の麓では、新緑が芽吹きはじめ、萌葱色の里山を楽しむことができます。
地面に目を移すと山菜もたくさん!!
雪景色の室堂より一歩も二歩も先に季節は巡っております。



↑クサソテツ(コゴミゼンマイ)

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さて、お伝えさせていただきましたとおり4月には
立山黒部アルペンルートが全線開通し、
室堂周辺も観光客や登山者のみなさんでにぎわいをみせております。

5月10日には、雪の影響で、予定より遅れたものの、
黒部峡谷鉄道が、全線(宇奈月~欅平)開通し、
5月12日には、称名滝が開通いたしました。
いよいよシーズン突入です!

称名滝の開通安全祈願祭に出席して参りましたので、
そのときの様子をお伝えいたします。

こちらも、雪の影響で、昨年より、数日遅い開通でした。
前日まで雨天が続いていたので、
少し心配しておりましたが無事開催に至りました。
安全祈願祭には、立山町の舟橋町長をはじめ、関係者が参加して、
山の神様に安全を祈願いたしました。


↑祈願祭のテープカットの様子と右奥に見えるのが称名滝



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その後、会場から称名滝まで足を伸ばしたのですが、
想像以上の迫力!!さすが日本一、落差350mを誇る滝です。






↑左側が称名滝、その右側、細長い縦長の滝がハンノキ滝

前日までの雨の影響か、水量が非常に多く、隣のハンノキ滝の
水量も豊富で、まだ残雪のある滝壺に向かって勢いよく水が落ち、
下流へと流れていく光景は、圧巻でした。






これからのシーズン、涼しくて気持ちのよいスポットですねv

 ○○○

**称名滝について**
称名滝は立山の峰々から水を集め、
4段(1段目=約70m、2段目=約58m、3段目=約96m、4段目=約126m)
で構成されている滝で落差350mは日本一と言われており、
国の名勝、天然記念物に指定されています。

また、「称名滝」の名前は、立山開山を行った佐伯有頼(さえきありより)
という人物が、当時、滝の音が「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」という
称名念仏に聞こえたということから由来しているそうです。

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