アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
立山黒部アルペンルート開通に向けて
2017年04月11日4月より立山自然保護官事務所のアクティブレンジャーに着任しました、中山博人(なかやまひろと)と申します。
アクティブレンジャー日記を通して、立山周辺の魅力やアクティブレンジャーの日々の活動をお伝えしていきたいと思いますので、どうか温かい目で見守ってください。
立山周辺で緑色のレンジャー服を着ている人を見かけましたら、ぜひ声をかけていただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
さて、4月15日(土)に立山黒部アルペンルートが全線開通し、積雪期に訪れる方が地獄谷に迷い込まないように案内標識やポールを設置するため、立山室堂まで行ってきました。
あたり一面真っ白な雪に覆われる中、山小屋などの関係者の方々が除雪等の準備をされていました。
積雪は室堂周辺では8m程度、雪の大谷は20m程度と言われており、例年よりも多い雪を楽しめそうです。
しかし、GWでも吹雪いて視界が悪くことがありますので、余裕を持った計画を立ててお越しください。
地獄谷では有毒な火山ガスが発生しており、中毒の危険性があるため、地獄谷及びその周辺の通行規制を行っています。
噴気活動の拡大活発化により中毒の危険性が高いため、地獄谷内は通行止めとなっています。
周辺でも天候や風向きによっては火山ガス濃度が高くなり、中毒の危険性が高くなるため、水に濡らしたタオルで口を覆う等の対策を行って速やかに通行してください。
詳細は、下記リンク先をご覧ください。
http://chubu.env.go.jp/nagano/post.html
それ以外にも、皆様に安全に楽しんでいただくよう、また立山の自然を守っていただくよう下記のことをお願いしております。
お越しの前にぜひご一読いただければ幸いです。
【立ち入り禁止の案内看板】
上記のような注意事項はありますが、火山が創り出したその大自然は壮大です。
この時期に天気が良ければ、こんな景色が見られます。
【立山三山】
モデルは、木村保護官と山本ARです。10日は天気が良く、ずっと立山三山を眺めることができました。
【大日岳(左)と奥大日岳】
真っ白な山々が素晴らしいです。
【みくりが池】
少しずつ解けてきていますので、池の上は歩かないようお願いします。
麓は暑くても、室堂や弥陀ヶ原等はまだまだ冬の装いですので、ダウンジャケット、ニット帽子、手袋等の暖かい服装を準備しましょう。
また、日焼け対策もしっかりと準備してお越しください。