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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

八方尾根の珍しい光景

2015年09月18日
後立山 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、中部山岳国立公園(≒ 北アルプス)後立山地区からです。

9月11日は長野県白馬村の八方尾根(はっぽうおね)を歩きました。

天気があまり良くなかったのですが、そのおかげで珍しい光景を見ることができました。

<虹が八方池にかかるところを撮影しました。各色がはっきりしているタイミングで撮影できたのでラッキーでした。

この日は八方尾根のいろいろな場所から虹を見ることができたようで、いくつもネット上にアップされています。>

今回は丸山ケルンまでの往復でした。丸山ケルン付近では登山道整備が行われていました。

下の写真は上とほぼ同じ所を平成26年10月8日に撮影したものです。当時は、石が路面のあちこちに散らばっていて歩きにくい状況でした。

この近くでは石を使った階段工で歩きやすくなっていました。

この整備は環境省のグリーンワーカー事業(国立公園等民間活用特定自然環境保全活動事業)で、お願いしているものです。この場所を熟知した山小屋の方が作業を行っています。

また、八方池山荘と八方池の間の区間も補修された箇所があります。下の写真は一例ですが、これは白馬村で行っていただいたものです。

<石を割ったり、石の表面を削ったりして、足を載せる面を平らにし、歩きやすくしている。また、木道の傾きがないよう補修している。>

八方尾根ではこのほか、八方尾根自然環境保全協議会、白馬村振興公社、白馬山案内人組合などが日常的な管理を行っています。

さて、八方尾根の紅葉は例年10月上旬から中旬ですが、色づいているものもありました。

<ハクサンタイゲキ。下の樺付近>

<ダケカンバ。下の樺付近。>

これから紅葉時期を迎えますが、その時期に八方尾根にお出かけになる際は、寒さ対策をお忘れなく。

八方尾根のゴンドラとリフトを乗り継いで降りたところ(八方池山荘)の標高は約1,850mです。白馬村役場の標高が約700mなので、そこからでも標高差が約1,100mあります。100m上るごとに0.6℃下がるとすると、6℃から7℃低くなることになります。朝、夕は冬並みの服装でも大げさではないかもしれません。

■お知らせ

八方尾根の第2ケルン付近の公衆便所は、改修工事のため9月30日まで使用禁止です。最寄りの公衆便所は八方池山荘横のトイレで、工事期間中はこの公衆便所が最上部のトイレとなります。八方尾根をご利用の際はお気を付けください。