アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
弥陀ヶ原の夏
2019年08月15日
中部山岳国立公園
こんにちは、立山管理官事務所の中山です。
8月14日の弥陀ヶ原の様子をお伝えします。
雲がありつつ適度に青空が広がっており、気持ち良い風が吹く1日でした。
イワショウブやシモツケソウ、キンコウカ等の花が咲いており、湿原地帯を華やかにしていました。
【左:弥陀ヶ原の風景、右:弥陀ヶ原から見た大日連山】
【左:イワショウブ、右:シモツケソウ】
植物でも、見られるのは花だけではありません。
オオシラビソ(アオモリトドマツ)の球果(いわゆる松ぼっくり)を多く見ました。
その松ぼっくりの色はよく見る茶色ではなく、濃い青色です。
樹の上の方にしかありませんので、ぜひオオシラビソの近くでは上を見上げてみてください。
【オオシラビソの球果】
また、蝶もよく見かけました。
ヒョウモンチョウの仲間はよく飛んでいたり花に止まっていたりする姿は見られたとともに、時折ベニヒカゲの仲間と思われる蝶が飛んでいました。
これから目にする機会が多くなると思いますが、捕まえたりせずにそっと見守ってあげてください。
【ヒョウモンチョウの仲間】
弥陀ヶ原は高層湿原らしい景色や生き物たちを堪能できる良い場所です。
木道が続いていますが濡れていると滑りやすくなりますので、滑りにくいトレッキングシューズでの散策をおすすめします。
日差しを受けると気温以上に暑く感じることもありますので、暑さや日焼け対策も行ってください。