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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

> ホシガラス @乗鞍いきもの編 <

2017年08月30日
中部山岳国立公園 丸山由起子

みなさんはホシガラスをご存知ですか?

高い山でガーガー鳴いている黒っぽいカラスに似た鳥、それがホシガラスです。
カラダの白い斑点模様が星のように見えることからホシガラスと呼ばれているそうです。

マツボックリが好物らしく、高山帯ではこんな風にハイマツのマツボックリを

くわえている姿を見かけます。

 
マツボックリを食べ散らかした跡をみかけることもあります。

 

ホシガラスは食事の場所を決めているらしく、そこへマツボックリを運んでは種をとりだし、

ノド袋に貯めて移動して隠し場所の地面に埋めます。
そうして埋めた場所を記憶しておいて、春先などまだ食べ物が無い時期に掘り出して食べます。
でも埋められたまま忘れられた実が発芽することも多く、高山でハイマツが増えるのは
ホシガラスが大いに貢献しているそうです。

 

そんなホシガラスの姿を、今、エコーラインの大雪渓・肩の小屋口バス停付近のハイマツ帯で
見ることができます。

<8月28日 大雪渓・肩の小屋口バス停付近で撮影>

 

乗鞍岳というとライチョウを見に来られる方が多いですが、ホシガラスの観察もおすすめですよ。
あまり人を恐れないので、いろいろと楽しい姿を見せてくれるかもしれません。

双眼鏡があると観察しやすいのでおすすめです。

ぜひのんびりホシガラスウオッチングをしてみてください。