アクティブ・レンジャー中部地区
乗鞍高原スノーハイキング
2025年02月17日 乗鞍・白骨温泉アクティブ・レンジャーの中岡です。
雪に覆われる今の時期も、乗鞍高原はスノーシューやネイチャースキーでのスノーハイク、氷瀑観光などで多くの方に利用されています。これらはスキー場でのスキー・スノーボードと並び、冬の乗鞍を代表するスノーアクティビティの一つです。自分も先日、スキーを履いて主な場所の確認に向かいましたので、その時の様子をレポートします。
まずは一の瀬。この日は吹雪だったこともあり、誰も居ない雪原に森閑とした空気が漂っていました。去年の写真と比較すると、いかに今年の積雪量が多いか分かります。一の瀬ではネイチャープラザ横に公衆トイレがあり、冬の間も利用できます。トイレはこちらをご利用ください。
次に、善五郎の滝。谷間に下る坂道は非常に滑りやすいのでチェーンスパイクを用意するなど、各自お気を付けください。今シーズンの善五郎の滝は、斜めに亀裂が入っています。なお、滝壺の間際まで近づく方が多くいらっしゃいますが、雪や氷が川の上に降り積もっているだけで、踏み抜いて転落する恐れもあるので、十分注意してください。
最後に牛留池。雪に覆われてルートが分からなくなっているので、道迷いに注意してください。夏の木道ルートに沿って竿が立てられており、これを道しるべに進みます。池も今の時期は全面結氷し、森の中にぽっかりと空いた雪原になっています。池のほとりにある東屋からは、晴れた日には乗鞍連峰を眺めることができます。
白銀の非日常世界を満喫できる乗鞍高原の冬のアクティビティですが、積雪によるルートの消失や吹雪による道迷い、転倒による怪我、凍傷や低体温症のリスクなど、冬山と同様の危険があります。装備やルートなど、事前準備をしっかりしたうえで安全に楽しむようにしましょう。