アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
外来植物を探す
2019年03月12日
中部山岳国立公園
こんにちは。
上高地は国立公園、山岳観光地として昔から多くの人が訪れています。
大自然の中で人が活動すると問題になってくるのが、外来植物です。
もともと上高地には生えていなかった植物が定着してしまうと、
景色を変えてしまったり、生態系に影響を及ぼしてしまったりすることもあります。
そんな外来植物を除去する活動もありますが、上高地では分布調査もしています。
夏に調査した様子を見てみましょう!
釜トンネルから横尾までの約13キロの谷にある車道や歩道をくまなく歩いて調査します!
歩きながらも目を光らせ、外来植物があればGPS機能が付いたカメラで撮影します。
上の写真は、発芽したばかりの外来植物を見つけたところです。
おしゃべりに夢中になると見落としてしまいそうになります!!
果てしなく地味で作業量が多いですが、この積み重ねが外来植物の蔓延を防ぐのです。
実はこの調査、パークボランティアさんの有志活動がきっかけで平成11年頃に始まりました!
その後、管理官事務所と信州大学が協力して調査方法を確立させてきたのです。
上高地の景色の裏には、こんな活動もあることを知ってもらえると嬉しいです。
詳しい結果は信越自然環境事務所のホームページに掲載しましたので、ぜひご覧になってください。
http://chubu.env.go.jp/shinetsu/pre_2019/30_6.html