アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
島々明神線歩道の点検・補修作業
2015年06月10日
中部山岳国立公園
島々谷を遡り、徳本峠を超えて、明神へと至る登山道は島々明神線といいます。
上高地へ車道がつながり、路線バスなどで行くことができるようになる以前は、上高地へ向かう数少ない道として利用されていました。現在はバスなどで行くことが出来るので、この道を歩く人はあまりいません。
6月第1日曜日に上高地でウエストン祭が開催されるのに合わせて、皆でこの道を歩くウエストン記念山行という行事があり、この時は静かな道が賑やかになります。
今回、この行事に先駆けて、登山道の点検・補修が、この道に関わる団体・行政・山小屋関係者などの共同で行われました。
残雪の状況も確認していきます。
残雪は徳本峠小屋の明神側の下部分を以外は残っておらず、歩きやすい状態でした。
道が荒れて歩きにくくなっている箇所は、鋤簾を使って道を整えていきます。
沢の水が登山道上にあふれてしまっているところは、水が流れていく道をつけます。多くの人の力で登山道は守られています。
春になり、ニリンソウ、ショウジョウバカマ、エンレイソウなど、いろいろな花が咲いていますので、歩きながら楽しんでみるのも良いのではないでしょうか。かなり長い道なので、しっかりと計画をたてる必要がありますが。
道中、こんな落とし物もありました。
クマにも注意しましょう。