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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

アルペンルート沿いは花が見ごろ&ライチョウ通信

2020年06月12日
立山 佐藤 裕子

梅雨入りしてしまいそうですが、一週間ほど前に所用で室堂に行ってきました。

(現在、立山黒部アルペンルートは6/18まで運行休止しております)

アルペンルート沿線の標高1630mの弘法より下は、雪も少なく花が見ごろでした。

今年は高原バスの中からご覧いただけなくて残念ですが、写真でお楽しみください。

 

  
ショウジョウバカマ             オオカメノキ(別名 ムシカリ)

  

タムシバ(別名 カムシバ、ニオイコブシ) ムラサキヤシオ(別名 ミヤマツツジ)

Nレンジャーが「タムシバは杏仁豆腐のにおい」とおっしゃっていたので、匂いをかいでみるとたしかに甘いにおいがしました。

アルペンルート運行休止により、立山室堂にはほとんど人がいないため、さぞやライチョウはのびのびと生活しているだろうなと思い上山しました。

雷鳥沢まで歩いていると優雅にカラスが飛んできました。

テントも人も残飯もないので目的は定かではありませんが、2,450mの室堂までくるのは毎年の習慣なのでしょうか(気流かも?)

カラスや上空を飛んでいた猛禽類を恐れてか、歩道の近くの砂地にいたライチョウを見ていたら近寄ってきてくれました。

※ライチョウのストレスになるため、過度に近づいたり追いかけたりはおやめください。

しばらくすると元いた位置に戻り、砂浴びをはじめました。

羽に着いた寄生虫を落とすため砂をあびているそうです。

近くのハイマツの上から、雄ライチョウが見守っていたので退散しました。

ライチョウは一夫一妻が原則ですが、一夫二妻も存在するようです。

今はおよそ交尾期・産卵期に入り、雛が孵ると夫婦は徐々に別行動になっていくので、雄雌両方の姿を見られる時期も貴重なのかなと思います。

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なお、この投稿は「おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。