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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

この景色を見るために行く人もいると思う

2017年01月27日
中部山岳国立公園 アクティブレンジャー則武 敏史

こんにちは、中部山岳国立公園(≒ 北アルプス)後立山(うしろたてやま)地区担当です(北アルプス北部の長野県側と新潟県側を担当しています)。


先日、八方尾根(長野県白馬村)にあるスキー場で調査を行いました。

内容は、スキー場最上部のコースの一部が国立公園区域にあるので、積雪状況や植物(ハイマツなどの幹、枝)の雪面上への露出の状況を確認し、コースオープンの可否を判断するというものです。関係する行政機関、地域の団体、索道事業者(リフトの運行会社)が合同で行いました。


調査で、積雪は十分にあり、コースとなる部分に植物の露出がないことが確認されたので、コースオープンは可と判断されました。

調査後すぐに整備が行われ、当日のうちにコースオープンとなりました。


ご利用の際は、コースをはずれないよう(立入規制のロープを越えないよう)お願いします。特に、第1ケルン付近は地形の関係で積雪が少なく植物が雪面上に出やすいので、規制に従い、植物を傷つけないよう一層のご注意をお願いします。


さて、当日の景色を紹介します。

<白馬三山(はくばさんざん)。3つのピークは、左から白馬鑓ヶ岳(はくばやりがたけ)、杓子岳(しゃくしだけ)、白馬岳(しろうまだけ)。八方尾根に来たらこの景色という定番。>


<妙高戸隠連山国立公園の眺望>


<手前が五竜岳(ごりゅうだけ)、奥が鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ)。>



上の3枚の写真はスキー場内から撮影したものです。あまりうまく撮影できていませんが、スキー場内からでもこれだけの景色を見ることが出来るのです。

実際はもっと素晴らしい、冬の山岳の景色を見に、どうぞお出かけください。



なお、最上部のリフトを下りた後に、八方池方面に向かう(斜面を上る)場合は、スキー場外(バックカントリー)となります。慎重な行動で冬山をお楽しみください。

・登山者等で八方池方面へ向かう場合は登山届の提出が必要になります。

・バックカントリーでの遭難事故防止には、装備と技術、体力とともに、情報収集も重要です。

 雪崩に関する情報は次のページが参考になると思います。

 NPO法人 ACTの「北アルプス北部雪崩に関する情報」http://153.121.73.248/index.php