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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

第67回 ウェストン祭が開催されました。

2013年06月02日
上高地
6月2日にウェストン祭が開催されました。

ウェストン祭は、世界に上高地を紹介した日本近代登山の父と言われる英国人宣教師ウォルター・ウェストンの功績を偲び、毎年6月の第1日曜日に開催されます。




会場は、上高地、ウェストン碑の前になります。
第1部で献花、黙祷、子供達の合唱、詩の朗読などが行われ、第2部は講演会でした。




今年の講演会のゲストは渡辺玉枝さんで、エベレスト登頂時のお話しや山登りを始めたきっかけ、槍・穂高連峰への思いなど、貴重なお話しを聞くことが出来ました。



また、ウェストン祭の前日は、記念山行として、島々(松本市安曇)から徳本峠を越え、上高地へ至る登山道を歩きます。
スタートの島々から上高地(明神)までは約20kmの長いルートですが、涼やかな沢風と共に、歩を進め、傾斜がきつくなるつづら折りに入ると、ニリンソウが応援してくれるかのように、白い花を揺らしてくれてました。





今年は、遅くに雪が降ったのと、雨が少ないせいで、山の上では雪が多いとのことで、徳本峠周辺も例外ではなく、上高地側では距離にして1.5km程度の雪渓がありました。




徳本峠からは、記念山行に参加した地元の小学生の隊に同行させてもらい、上高地を目指しました。
雪渓では、安全確保のため、付き添いのガイドさんや小屋の方がロープを張ってくださり、子供達は、雪の上を着実に(ちょっと楽しみつつ)下って行きます。

明神に着いて、小梨(宿泊先)までまだあるの~と、だいぶ疲れてそうな印象でしたが、キャンプが楽しみと、まだまだ元気は残っている様子に、頼もしさを感じました。
また、来年も来るよと言ってくれた子もいて、登山道の整備等もしっかり進めなくては…と思いました。