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アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

中部地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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中部山岳国立公園 立山

164件の記事があります。

2022年01月19日歩くアルペンルートを歩こう!~立山の魅力~その2(美女平~弥陀ヶ原)

中部山岳国立公園 一ノ枝亮輔

こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の一ノ枝&平松です。

第2回目は、ブナ坂(美女平)から弥陀ヶ原までを歩いていきます。


<↑今回の歩いた区間>

○過去の投稿はこちら

第1回目 歩くアルペンルートを歩こう!~立山の魅力~その1 立山駅から美女平

第2回目は、ブナ坂より先、まずは滝見台を目指します。

この辺りはブナ平という名前で呼ばれるようにブナが多く、その林の中を進んでいきます。美女平までは急な道でしたが、ここからは比較的平坦な道が続きます。

<ブナ平のブナ林>

<ブナの若い実が落ちていました>

しばらく進むと滝見台(1280m)に到着です。350mと日本一の落差を誇る称名滝が一望できます。この日は霞んでいたものの見ることができました。ここには、第21番観音石仏があります。

<滝見台>

<第21番丹波国穴太寺 聖観世音菩薩>

その先にある「桑谷」の看板が押しつぶされてしまっていました。

<桑谷の倒壊した看板>

滝見台を過ぎると、高木にキタゴヨウ、スギ、ネズコ、オオシラビソなどの針葉樹が増えてきます。

<針葉樹が増え、林の雰囲気も変わってきます>

<林内ではシライトソウが咲いていました>

称名滝がよく見える2つ目の展望地が「大観台」です。この日はガスがかかっており、展望はありませんでした。写真は別日で眺望があった時のものです。

<大観台2021/10/24撮影 展望が開けると称名滝と弥陀ヶ原、立山を望むことができる>

大観台を過ぎると、高い木が少なくなり視界が開けてきます。動植物もこれまでとは違ってきます。

<キンコウカ 湿り気の多い開けた場所でよく見られます>

<タテヤマウツボグサの花にトラマルハナバチが訪れていました>

<アズマヒキガエル 立山では低地から高所まで広く見られます>

八郎坂と弥陀ヶ原の分岐までやってきました。分岐を弥陀ヶ原方面へ進み、一旦道路へ出ると第23番観音石仏があります。

<一旦車道に出て向かい側にある>

<第23番摂津国勝尾寺 十一面千手観世音菩薩>

さらに進んだ「追分料金所手前」には、第26番観音と地蔵があります。

<第26番札所播磨国一乗寺の聖観世音菩薩と地蔵菩薩>

地蔵菩薩立像の光背部には「右 うばがふところ道   左 一ノ谷みち」と刻まれており、文字としてしっかりと道標の役割もある石仏です。ここを境に、右へ行くと姥石へ向かう道へ、左へ進むと一ノ谷の鎖場へと2つのルートに分かれていたようです。現在は一ノ谷へ向かう道のみが通れるようになっています。

追分の分岐を過ぎると弥陀ヶ原です。弥陀ヶ原には池塘と呼ばれる水たまりが多く点在しています。別名で「餓鬼田(がきた)」と呼び、仏道の餓鬼道に落ちた亡者達が飢えをしのぐために田植えをするので「餓鬼田」という名が付いたようです。餓鬼田に見えるのは当然稲ではなく、高層湿原に生える「ミヤマホタルイ」という植物を稲に見たてていたようです。

<餓鬼田。学術的には池塘と呼ばれる>

弥陀ヶ原に到着です。

<弥陀ヶ原 1930m>

弥陀ヶ原は木道の散策路になっており、アルペンルートのバス停もあるので、老若男女が楽しめる場所になっています。弥陀ヶ原の詳細については次回に触れていきます。

<弥陀ヶ原の木道散策路>

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2022年01月05日歩くアルペンルートを歩こう!~立山の魅力~その1 立山駅から美女平

中部山岳国立公園 立山 平松新一

こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所です。

皆さんは、「歩くアルペンルート」って知っていますか?立山周辺の登山や観光をする際に多くの人が利用する立山黒部アルペンルートですが、その道路沿いには通称「歩くアルペンルート」と呼ばれる歩道があり、かつての立山信仰で登拝していた道と重なる箇所も多く、文化歴史と自然を味わいながら歩くことができます。コースは立山駅(標高475m)から雄山(3,003m)までと、雄山(立山)登山の途中にある一ノ越(2,700m)から黒部ダム(1,450m)までの道となっています。

今回、立山のアクティブ・レンジャーである平松と一ノ枝がグリーンシーズン中に巡視で通った歩くアルペンルートの魅力を区間にわけて紹介します。第1回目は立山駅から美女平・ブナ坂(1,120m)までの紹介です。

その前に、まず立山信仰に関連して、立山の開山についてお話しします。

立山開山縁起によると、佐伯有頼(さえきありより)という越中国の殿様の息子が立山を開いたと言われています。

時は文武天皇(西暦701年頃)の時代、有頼少年はお父さんが大事にしていた白鷹を勝手に連れ出し、山へ出かけたのですが、白鷹が逃げてしまいました。有頼は必死で白鷹を追いかけます。白鷹を追っていると熊に遭遇!!有頼が矢を射ると見事熊の胸に命中します。しかし、その間に白鷹を見失ってしまったため、逃げていく熊を追っかけて、血の跡を目印に山の奥へと進んでいきました。血の跡は洞窟へと続き、中に入ると有頼の前に現れたのは、なんと阿弥陀如来でした。胸に矢が刺さっており、さっきの熊は阿弥陀如来の化身だったのです。そして、探していた白鷹は不動明王でした。

「世の全ての人が立山にお参りできるように、努力せよ」との阿弥陀如来のお告げを受け、佐伯有頼は出家し僧名を慈興(じこう)として立山開山に努めていきました。

<呉羽山展望台。佐伯有頼と白鷹と立山連峰>

立山開山にはこんな話があったのですね。さてさて、ルートは立山駅のある千寿ヶ原からスタートです。

千寿ヶ原ロータリー前には熊王の水があります。もともとこの水源は立山駅~美女平の旧立山登山道にあり(現在道はありません)、登拝者はここで安全祈願を行い、水分補給をして登拝していったそうです。

<熊王の水。立山駅前ロータリーにて>

熊王の水を後にして、いよいよ歩くアルペンルートに入ります。今回のルートの大部分は材木坂と呼ばれる坂道で、その横を立山ケーブルカーが通っています。道のりは約1.5km、標高は立山駅が475m、美女平駅が977mあるので、約500mの標高差を一気に登ることになります。入口は立山駅の裏手で、少し分かりにくいかもしれません。ミズナラ、トチノキ、ケヤキ、イタヤカエデ、オニグルミなどが茂る林の中を歩いていきます。林内にはユキツバキ、リョウブ、オオバクロモジなどの低木の他、イワウチワ、キバナイカリソウ、ニリンソウなどの草本に混じって、ウワバミソウ、ミヤマイラクサ、ウド、ワラビなどの山菜も見られます。

<材木坂登山口>

<材木坂登山道。木々が茂る中を歩きます。>

<オオバクロモジ 枝や葉には特有の香りがあります。>

<ウワバミソウ 「カタハ」とか「ミズナ」などとも呼ばれます。>

上り坂をしばらく進むと六角形の石でできた丸太のような材木石が見られます。

 

<材木石> 

<ケーブルカーから見た材木石>

材木石は、立山火山が噴火した際に溶岩が冷却してできた柱状節理のことで、六角形の柱状をしているのが特徴です。立山伝説の中には材木石に関して次のような話もあります。

明治5年(1872)まで立山は女人禁制の山でした。今では考えられませんが、女性は月経や出産時の出血によって大地や水の神を汚すと考えられていました。そんな立山に若狭国小浜(福井県)の尼僧(にそう)とお供の若い女性と女の子が立山へ登りにいった際に材木をまたいで進んでいたところ神の怒りに触れ、一夜にして材木が石に変わってしまったそうです。

また、さらに先へと進もうと立山登拝をしていた若い女性が神の怒りに触れて杉に変えられてしまったことから、その場所にあったスギを美女杉と呼ばれるようになったとのことです。

<美女平駅前にある2代目美女杉>

美女平のバス停前に、石仏があるのをご存じでしょうか?これは「西国三十三箇所 観音石仏」の一つです。

<第十七番札所 十一面観音立像>

立山信仰が盛んだった江戸時代、西国三十三箇所巡礼になぞらえて33体の分霊観音石仏が岩峅寺から室堂にかけて設置されました。歩く際の道しるべの役割を担っていました。現在は33体のうち25体が現存しています。美女平駅前にあるのは、第十七番札所の「十一面観音立像」です。アルペンルート(車道)のブナ坂付近には第十九番札所の「千手観音立像」が現存しています。

<第十九番札所 千手観音立像>

美女平にはここから標高1,110mにあるブナ坂までの間に遊歩道が整備されています。ここでは、春から初夏にかけては、ブナの新緑と野鳥たちのさえずり、秋には紅葉が私たちの目や耳を楽しませてくれます。また、立山杉の大木もあって、その中でも大きなものは幹の周りが10m近くもあって、「火炎杉」や「不老樹」などの愛称がついています。

<立山杉の茂る遊歩道>

<遊歩道にある火炎杉。幹の周りは7mあるそうです。>

<ブナ林>

立山から美女平の間までは坂道もきつく、普通ならケーブルカーを使うので、このルートはあまり歩かないかもしれません。でも、いつも歩かない道だからこそ、かえって新しい発見もあるのではないでしょうか。ルートの中では標高の低い場所なので真夏の暑い時期よりも、春の新緑や秋の紅葉の時期に訪れるのがおすすめです。

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中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

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2021年12月07日立山室堂平が静かになる季節

中部山岳国立公園 立山 平松新一

こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の平松です。

立山黒部アルペンルートは11月30日をもって今年度の営業を終了しました。それと同時に、11月25日から開設していた仮設野営指定地も30日に閉鎖しました。

今年の室堂平は、野営指定地開設期間中に全く違う2つの顔を見せていました。まず、27日までは野営指定地へ行くのもままならないくらいの暴風雪でした。雪が降る前に設置した野営指定地への誘導用ポールも、吹きだまりでは完全に雪に埋もれてしまい、掘り出して設置し直さねばなりませんでした。風雪もかなり強く、巡視の帰り道、10m先にあるはずの誘導用ポールが見えなくなり、その場で視界が良くなるのを待つほかありませんでした。室堂から200mほどの場所なのにあんなことになるなんて、高山地域での行動について改めて気をつけねばと思いました。

大量の降雪のため、頭だけを残して埋まってしまった誘導用ポール

誘導用ポールとロープを掘り出して設置し直す

そんな吹雪とは打って変わり、28日から30日まではすっきりと晴れた日が続きました。風もやみ雲も無く、それまでは全く見えなかった立山や大日岳が純白の姿で青空に映えていました。そんな中、たくさんの方が室堂平に来られ、山スキーやスノーボードを楽しんでいました。幸い大きな事故もなく最終日を迎えることができ、私たちもほっとひと息でした。

多くの方々でにぎわう室堂ターミナル

仮設野営指定地

たくさんの滑走跡

これから室堂平は冬の静かな時期を迎えます。今年立山を訪れた皆様、本地域の環境保全に対してたくさんのご協力をいただき、誠にありがとうございました。来年も美しい立山でありますように。

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中部山岳国立公園では、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、「新しい生活様式」に沿った慎重な行動をお願いしています。中部山岳国立公園へお出かけの際には、各自治体や訪問先が発信している情報を事前にご確認いただき、3つの密の回避や手指の消毒など、感染防止対策にご協力ください。みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

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2021年11月22日立山室堂平の積雪期利用ルール

中部山岳国立公園 立山 平松新一

 こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の平松です。

 立山室堂はすっかり冬の様相、みくりが池の水面にも氷が張っています。

氷の張ったみくりが池

 さて、この時期、立山室堂地域関係者で構成する「室堂平周辺積雪期利用適正化協議会」では、室堂平周辺を訪れる利用者の安全確保と自然環境保全のため、積雪後から11月30日までの間の利用ルールを策定しています。

 立山室堂へお越しの際は以下のルールをお守りください。

■積雪期におけるテント泊について

・テント泊を予定している方は、冬山に対する高度な知識と技術、十分な装備を持った上で自己責任のもと利用してください。また、登山届を事前に提出している場合であっても、室堂ターミナル内の入山安全相談窓口で必ずレクチャーを受けてください。

・雷鳥沢野営管理所は10月31日から翌年4月下旬まで冬期閉鎖しています。野営場は利用可能ですが、トイレや水場は使用できないため、携帯トイレをお持ちください(入山安全相談窓口、ホテル立山2F売店で販売しています)。

・技術、体力、装備に不安のある方は山小屋(一部山小屋は11月24日宿泊まで営業)やホテルをご利用ください。

■室堂平仮設野営指定地の開設について

・すべての山小屋が休業する11月25日からアルペンルートが閉鎖する11月30日までの間、応急的に室堂平仮設野営指定地を開設します。詳細は中部山岳国立公園管理事務所HPでご確認ください。

 野営地について

・11月25日までは雷鳥沢野営場をご利用ください。

・11月25日宿泊から雷鳥沢野営場または、室堂平の仮設野営指定地をご利用ください。

・室堂平では、上記以外の場所ではテント設営はできません。

 立山周辺や雷鳥沢野営場、室堂平の植生上、登山道上にし尿やゴミが放置されていることがあります。必ず携帯トイレをお持ちください。

 この時期には雪上に動物たちの足跡が見られます。ライチョウはもちろん、キツネ、テン、オコジョ、ウサギ、ネズミ類など、普段その姿を目にすることのできない動物たちの足跡があちらこちらに残っています。積雪期のルールを守って、こんな動物たちの痕跡を見つけるのも楽しいですよ。

ライチョウの足跡

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2021年10月28日雪の立山室堂

中部山岳国立公園 立山 平松新一

こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の平松です。

 立山室堂では、10月には氷点下となったり、雪が降ったりする日が増えてきます。11月末で室堂までの道路も閉鎖されるため、室堂にある施設ではこの時期に冬に備えての様々な準備を行います。私たちも積雪期への準備や確認のため、10月25日に室堂を訪れました。

この日の室堂はすでに冬の様相で、積雪は30cmくらいありました。すでにスノーウェア、長靴は必須です。

<ベンチの上部がかろうじて見えるくらいの積雪です>

<みくりが池水面には雪の雄山や浄土山が写っていました>

<地獄谷では一年中火山ガスが噴出しています>

雷鳥沢野営管理所は10月31日から閉鎖になり、それ以降は管理所のトイレ・水場は利用できなくなります。管理所前や代替歩道にかかる橋も撤去されました。これらのお知らせは室堂ターミナルなどに掲示してありますので、室堂に行かれる際はご確認ください。

<雷鳥沢野営場にはテントはありませんでした>

<雷鳥沢にかかる橋も橋げたが取り外されています>

<通行注意の掲示をした代替歩道室堂側入口>

 

今後本格的な積雪シーズンになり、スキーや冬山登山を計画されている方もいらっしゃると思います。立山室堂では、自然保護や安全のため、この時期に守っていただくルールを策定しています。これらルールについてはホームページなどを通して近々お知らせする予定です。

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2021年10月18日絶滅危惧種イタセンパラとひみラボ水族館

中部山岳国立公園 一ノ枝亮輔

こんにちは。立山管理官事務所の一ノ枝です。

先日、富山県氷見市に生息するイタセンパラの保全活動調査に同行させてもらいましたのでその様子をご紹介します。

イタセンパラとは、コイ科のタナゴ亜科タナゴ属に分類される淡水魚です。

生息地は富山平野北西部を含め3つのエリアのみで、環境省のレッドリスト絶滅危惧IA類に指定されています。ちなみにライチョウは絶滅危惧IBに指定されているので、ライチョウよりも絶滅の危険性が高い生き物という位置づけになっています。

イタセンパラは漢字で「板鮮腹」と書き、その名の通り繁殖期となる秋には腹のあたりが色鮮やかな美しい姿を見ることができます。

<イタセンパラのメス(左)とオス(右)>

オスは「婚姻色」が特徴的で、メスは「産卵管」を持っており、二枚貝に卵を産みます。

そのイタセンパラの保全活動に尽力されているのが氷見市にある「ひみラボ水族館」です。

<館内の様子>

今回は、氷見市にある川に入り、地引き網を使って生息個体の把握を行うお手伝いをさせていただきました。

<地引き網で捕獲している様子>

足を川床にあて引きずりながら、ゆっくりと網を回していきます。

<地引き網で捕獲している様子2>

<網の中にたくさんの魚たちが入っていた。>

ひみラボ水族館に戻り、種類を分けていきます。

<種類ごとにバケツで分けていく>

<イタセンパラの個体サイズを計測>

イタセンパラが生息する水域にもタイリクバラタナゴなどの外来種が侵入しており、在来種の生息地を脅かしています。

<大漁のタイリクバラタナゴ>

その後外来種は駆除し、イタセンパラをはじめとする在来種は元の水系へとリリースします。

氷見市は中部山岳国立公園とは異なり、いわゆる里山が広がる場所です。そんな里山にも豊かな自然環境があることを知りました。

ひみラボ水族館では、イタセンパラをはじめ、氷見の川に生息する生き物たちを中心に見ることができますので、富山にお越しの際はぜひ立ち寄ってみてください。

ひみラボ公式サイト

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2021年10月15日旧日電歩道補修工事 完成検査

中部山岳国立公園 立山 平松新一

こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の平松です。

旧日電歩道は、下ノ廊下とも呼ばれている黒部ダムから仙人谷ダムまでの黒部川沿いのルートです。そこは優れた渓谷美を有している反面、断崖絶壁など危険箇所も多い、上級者向きのルートです。この歩道は関西電力が管理しており、例年補修工事を終えた9月下旬以降に開通します。今年は10月8日に、関西電力による歩道の完成検査があり、私はその検査に同行しました。

 <黒部ダムから歩き始めます>

 <はじめは黒部川の流れも緩やかです>

スタートは黒部ダムです。ここから内蔵助谷出合までは急峻な場所は少なく比較的ゆったりと歩くことができます。しかし、そこを過ぎると道はどんどん険しくなり、幅が1メートルにも満たない断崖絶壁の道が何カ所も現れるようになります。途中途中にある丸太を組んだ橋やはしごは、毎年補修工事で設置しているそうです。聞いたところでは、毎年のようにどこかの岩盤が崩れ、そのために新たに橋を架ける箇所も出てくるそうです。

   <岩盤を削ってできた道>

 

<切り立った崖にかかっているはしご>

   

<気の抜けない断崖の道>

道は高いところでは谷から100mもあり、目もくらむほどです。新越沢や別山谷を過ぎ、白竜峡、十字峡、S字峡などの景勝地を横目で眺めながら、8時間ほどかけて仙人谷ダムに到着することができました。

<十字峡>

<S字峡>

このルートは昭和4年に完成したそうです。まだちゃんとした機械や道具もない時代、こんな危険な場所によく道を作ったものだと、先人たちの力には感心するばかりです。現在も、毎年補修する方々の努力があってこそ、私たちが歩けるようになっています。ただ、旧日電歩道に限らず、どの登山道でも多かれ少なかれこのような努力があって道が維持されているのでしょう。そう考えると、私も今後登山道を歩くときには、それらの方々の努力を思い、感謝せねばと強く思いました。

 

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2021年09月22日立山室堂・弥陀ヶ原周辺の紅葉状況

中部山岳国立公園 一ノ枝亮輔

こんにちは。立山管理官事務所の一ノ枝です。

アルペンルート沿いの弥陀ヶ原と室堂の現在の紅葉情報です。(写真は9/21撮影)

<弥陀ヶ原から鍬崎山方面>

<弥陀ヶ原から立山方面>

<天狗山の紅葉>

<室堂から雄山(立山)方面>

<雷鳥沢野営場と剱御前方面>

あっという間に秋が進んでいました。

気温も平地とは違いかなり寒くなってきているので防寒対策はしっかりと準備をお願いします。

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2021年08月26日立山代替歩道

中部山岳国立公園 立山 平松新一

こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の平松です。

 8月11日に代替歩道の状態確認と整備に行ってきたので、今回はそのときの様子をお話しします。

代替歩道は、正式には地獄谷代替歩道と言い、下図のように室堂から雷鳥沢に通じています。この道は、現在ある室堂から雷鳥沢への登山道が地獄谷からのガス濃度の増加によって通行できなくなったときの代わりのルートとして、環境省が2015年に整備しました。名称は代替歩道ですが、道は整備されているので利用可能です。ただし、ルート上に雪が残っていることも多く、今年は8月上旬から利用できるようになりました。

<室堂周辺と代替歩道>

 ルートの大部分は道がわかりやすく歩きやすいのですが、一部区間は道がウラジロタデに覆われて分かりにくくなっていたため、これらを刈り込みました。また、溝を渡る場所には鋼板を設置しました。

 <大部分は見晴らしの良い道>              <ウラジロタデに覆われた道の一部>

<ウラジロタデの刈り込み>              <溝を渡る場所に鋼板を設置>

 このルートを歩いていて面白いと思ったのは、他の場所ではすでに咲き終わっているチングルマやシナノキンバイなどが、ここではまだ咲いていたことです。雪解け後に芽吹いた植物たちが他の場所よりも遅くに花を咲かせたのでしょう。そんな植物を見ながらの山歩きも楽しいですよ。

<チングルマ(左)やシナノキンバイ(右)など、早くに咲く花がまだ咲いていました>

<タカネヤハズハハコ>                  <ヨツバシオガマ>

 眺めの良さや高山植物など見所のある代替歩道ですが、登山道ですのでスニーカーやサンダルで歩くのは滑りやすく危険です。十分な登山装備で歩いてくださいね。

<室堂側からの代替歩道入口>

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2021年08月19日黒部峡谷「欅平」とそこへ続く道

中部山岳国立公園 一ノ枝亮輔

こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の一ノ枝です。

先日、黒部峡谷の欅平へ巡視に行ってきました。

宇奈月駅からトロッコ列車に揺られ黒部峡谷の絶景を楽しみながら、1時間20分で終点の欅平駅に到着です。

<今年は黒部峡谷鉄道開業50周年。今年限定のヘッドマークが付いています。>

<宇奈月駅を出発してすぐの新山彦橋から>

夏は、窓無しの普通客車は風が通り抜け心地よいです。盆を過ぎて平地でも秋の気配が感じられる時期になるとトロッコ内は寒いくらいですので、風よけとなる上着を準備されることをおすすめします。

欅平駅を出てすぐ前の広場に建っているのが欅平ビジターセンターです。

ここで、周辺の観光情報、登山情報、自然情報などを収集することができますので、まずは一度立ち寄りたい場所です。

駅のすぐ下を流れる川が黒部川です。階段を下りきると河原展望台です。足湯もあります。

<足湯9:00~15:00 ※協力金箱を設置しています。ご協力をお願い致します。>

河原へ行けるかは、その日の川の水量によって開閉を決めています。また、猿飛峡へは落石の危険があるため昨年に引き続き今年も行くことができません。

欅平駅からビジターセンター横に上に登る道があります。そこは、パノラマ展望台へと向かう登山道になっています。急峻な道を1時間程登っていきますので、観光客の方は相応体力に自信がある方向けです。

<パノラマ展望台。この日は雲が多くあまり眺望はないが心地よい風が吹いていた>

欅平から約1時間の祖母谷温泉まで向かいました。

<奥鐘橋からの黒部川>

<名剣温泉先から遠くに見えるのが唐松岳方面>

 

<トンネルを歩いていくと異空間へ誘われている感覚に>

祖母谷温泉到着です。

<左の建物が祖母谷温泉。下に流れるのが祖母谷川>

<祖母谷地獄。祖母谷、名剣、猿飛山荘、足湯の源泉はここから引っぱっている>

祖母谷温泉小屋のご主人にお話をお伺いしました。

祖母谷から先は白馬岳と唐松岳へ向かう主要な登山道が2つあり、毎年、草刈りや補修を山小屋関係の皆さんが担っていますが、高齢化など年々厳しくなってきているという状況とのことでした。祖母谷温泉の標高が770m、白馬岳(2932m)、唐松岳(2695m)ですから、高低差を見てもかなりの健脚向けのコースであることは間違いないですが、主要な後立山連峰へと続く道を絶やしてはならないとお話を伺い感じました。

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