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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

ナチュラリストによる自然観察ツアー

2021年05月13日
立山 平松新一

 こんにちは。中部山岳国立公園立山管理官事務所の平松です。4月から新たにアクティブ・レンジャーとなりました。これからよろしくお願いします。

 さて、連休中は天気が荒れていたことや、新型コロナの影響もあって、立山に来られた方は例年よりも少ないようでした。ただ、5月4日は好天に恵まれ、室堂には多くの方が訪れていました。

 

<好天に恵まれた5月4日の白山室堂>

 そんな中、富山県立山自然保護センターでは、弥陀ヶ原と室堂平でナチュラリストによる自然観察ツアーが行われていました。立山の自然や歴史について解説いただけるとてもいい機会でしたので、私も室堂平のツアーに参加しました。

 今回解説いただいたのは佐伯克美さん。元中学校の校長先生で、現在は県のナチュラリスト協会に所属し、立山などで自然解説を行っているほか、富山県の山岳関係の本も執筆されている著名な方でした。

<山岳情報ボードの前で解説される佐伯克美さん>

 観察ツアーは約2時間、立山自然保護センターを出発し、室堂山荘からミドリガ池、ミクリガ池を経由して戻ってくるコースです。私自身も白山麓などで自然解説をした経験はありますが、雪上の高山でガイドを行ったことがなく、とても楽しみでした。

 予想通り佐伯さんの解説は素晴らしく、自分が山に登った体験を踏まえて立山地域の説明をしたり、室堂の歴史や周囲に見える山々の説明をしたりととても興味深いものでした。また坂道では歩き方にも気を配るなど、参加者が安心して歩けるよう配慮されていました。おかげで、2時間近く歩いたにもかかわらず、とても楽しく、かつ勉強になる充実した時間を過ごすことができました。

<室堂石室での解説>

<立山連峰についての解説>

 立山では佐伯さんのような方々をはじめ、多くの人たちが立山の自然について皆さんに知ってもらうための活動や、貴重な自然を守るための活動をしています。今後もこのような人たちや立山で行われている活動、また立山の自然についてこの場を通して情報発信していきたいと思います。

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