アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
歩道調査その2 「北穂高岳~奥穂高岳~前穂高岳~岳沢」
2013年08月19日
上高地
その1の続き
大キレットに続く南岳と北穂高岳の岩壁は非常に急斜面で鎖やハシゴの連続です。
さらに、浮き石等があり、自分自身が落石を引き起こす可能性があるので、注意が必要ですし、体力・気力共に消耗します。
<朝日に照らされる槍ヶ岳と大キレット>
それでは登山道情報☆
■北穂高岳~奥穂高岳
・このコースもなかなか高度感がありますが、鎖やハシゴが付いているので慎重に進めば大丈夫です。
このコースを歩いている途中で遭難事故がありました。クライマーが5mほど滑落し足を骨折したということです。どんな山でも、ちょっとした不注意から事故は起こります。改めて、気を引き締めて山に登ろうと思いました。
<北穂高岳(右)と槍ヶ岳(左奥):浮き石と落石に注意!>
・穂高岳山荘から奥穂高岳までは、登山者が多い区間です。穂高岳山荘を出発してすぐのハシゴ場はお互いに譲り合いながら、安全第一で通行しましょう。ハシゴ場を過ぎれば、あとは頂上を目指すだけです。頂上を目指している途中にライチョウがいました!写真を載せようと思いましたが、保護色がバッチリで背景に溶け込みすぎて分からないのでやめました・・・
<奥穂高岳より上高地:なぜか上高地を見たとたん、ほっとしました(笑)>
■奥穂高岳~前穂高岳~岳沢
・奥穂高岳から前穂高岳間の登山道を「吊尾根」と言います。数カ所に鎖が設置されており、シーズン中は遭難事故も起こる登山道ですので注意が必要です。
<前穂高岳と吊尾根:アップダウンはそれほど無い。滑落に注意>
・前穂高岳は紀美子平に荷物を置いてピストンです。
・紀美子平から一気に重太郎新道を下りますが、ここも事故が多い区間になります。
・岳沢小屋から上高地までは石畳の快適な登山道が続きますが、足はかなり疲労していますので、最後まで気を引き締めていきましょう!
最後に
登山道の日常的な維持管理は山小屋のスタッフが行っています。それは、山小屋まで続く登山道は、小屋で働く人にとって「生活道」だったからです。100kgちかい荷物を背負って麓から山小屋まで登り切るために登山道を整備してきたと山小屋の方が言っていたことを思い出します。ヘリコプターで荷揚げするようになっても、
少しでも登山者が歩きやすいように。
事故が起こらないように。 と、登山道を直し続けています。
山を歩いていると、ズサーッ!と滑って歩いている(走っている)登山者を見かけることがあります。このような歩き方は登山道を痛めてしまいます。
痛んだ登山道は誰かが直しています。そして、登山道を直している人は、そのことを誰にも言いません!
(これぞ山の男!)だから誰も気付きません。登山道が整備されていることが当たり前だと思ってしまいます。
私たち登山者にも出来ることの1つとして、しっかりとした山での歩行技術を身につけることがあります。登山道を荒らさない歩行技術、そして登山道を外れて歩かないマナーが大切です。
<クモマベニヒカゲ:8月中旬、槍穂の稜線でも飛んでいました。高山植物や高山蝶は疲れた心のオアシスになりますがピンボケ・・・>
大キレットに続く南岳と北穂高岳の岩壁は非常に急斜面で鎖やハシゴの連続です。
さらに、浮き石等があり、自分自身が落石を引き起こす可能性があるので、注意が必要ですし、体力・気力共に消耗します。
<朝日に照らされる槍ヶ岳と大キレット>
それでは登山道情報☆
■北穂高岳~奥穂高岳
・このコースもなかなか高度感がありますが、鎖やハシゴが付いているので慎重に進めば大丈夫です。
このコースを歩いている途中で遭難事故がありました。クライマーが5mほど滑落し足を骨折したということです。どんな山でも、ちょっとした不注意から事故は起こります。改めて、気を引き締めて山に登ろうと思いました。
<北穂高岳(右)と槍ヶ岳(左奥):浮き石と落石に注意!>
・穂高岳山荘から奥穂高岳までは、登山者が多い区間です。穂高岳山荘を出発してすぐのハシゴ場はお互いに譲り合いながら、安全第一で通行しましょう。ハシゴ場を過ぎれば、あとは頂上を目指すだけです。頂上を目指している途中にライチョウがいました!写真を載せようと思いましたが、保護色がバッチリで背景に溶け込みすぎて分からないのでやめました・・・
<奥穂高岳より上高地:なぜか上高地を見たとたん、ほっとしました(笑)>
■奥穂高岳~前穂高岳~岳沢
・奥穂高岳から前穂高岳間の登山道を「吊尾根」と言います。数カ所に鎖が設置されており、シーズン中は遭難事故も起こる登山道ですので注意が必要です。
<前穂高岳と吊尾根:アップダウンはそれほど無い。滑落に注意>
・前穂高岳は紀美子平に荷物を置いてピストンです。
・紀美子平から一気に重太郎新道を下りますが、ここも事故が多い区間になります。
・岳沢小屋から上高地までは石畳の快適な登山道が続きますが、足はかなり疲労していますので、最後まで気を引き締めていきましょう!
最後に
登山道の日常的な維持管理は山小屋のスタッフが行っています。それは、山小屋まで続く登山道は、小屋で働く人にとって「生活道」だったからです。100kgちかい荷物を背負って麓から山小屋まで登り切るために登山道を整備してきたと山小屋の方が言っていたことを思い出します。ヘリコプターで荷揚げするようになっても、
少しでも登山者が歩きやすいように。
事故が起こらないように。 と、登山道を直し続けています。
山を歩いていると、ズサーッ!と滑って歩いている(走っている)登山者を見かけることがあります。このような歩き方は登山道を痛めてしまいます。
痛んだ登山道は誰かが直しています。そして、登山道を直している人は、そのことを誰にも言いません!
(これぞ山の男!)だから誰も気付きません。登山道が整備されていることが当たり前だと思ってしまいます。
私たち登山者にも出来ることの1つとして、しっかりとした山での歩行技術を身につけることがあります。登山道を荒らさない歩行技術、そして登山道を外れて歩かないマナーが大切です。
<クモマベニヒカゲ:8月中旬、槍穂の稜線でも飛んでいました。高山植物や高山蝶は疲れた心のオアシスになりますがピンボケ・・・>