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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

♯STAYHOME 乗鞍スカイラインの巡視に行ってきました

2020年05月26日
中部山岳国立公園 福澤春彦

こんにちは、中部山岳国立公園管理事務所の福澤です。

飛騨山脈(北アルプス)の南端には、その名の通り馬の鞍のようなとても大きな山容

の乗鞍岳があります。

乗鞍岳は、岐阜県と長野県にまたがる太古の火山活動によってできた大小23

峰からなる山域全体の総称で、その一つ剣ヶ峰は標高3,026mの高峰です。

その乗鞍岳には、岐阜県側から乗鞍スカイライン、長野県側からは乗鞍エコーラインを

利用して公共交通機関で畳平ターミナル(標高2,702m)にアクセスすることができます。

雪に閉ざされていた岐阜県平湯からの乗鞍スカイラインは例年通り5月15日に冬期通行止めが解除されましたので、巡視に行ってきました。

現在、緊急事態宣言は解除されたものの、引き続きコロナウイルスの感染症の防止のため

公共交通機関(バスやタクシー)及び畳平周辺施設は、運休並びに休業中です。

詳細は乗鞍スカイラインホームページにてご確認ください。

https://norikuradake.jp/

<畳平駐車場の様子>

当日は霧で視界が効かない天気でしたが、時折雲の切れ間から日が差すと

残雪に碧い水が映える鶴ヶ池や摩利支天、大黒、魔王、富士見など近景の峰々が

姿を見せていました。

<雪解けの鶴ヶ池>

天気はなかなか良くなりませんが、こんな天気でもと少し期待できることが

あります。周辺を歩いてみると思った通り、雷鳥に出会えました!

ちょうど夏羽に変わった頃でしょうか、オスとメスのカップルに出会えました。

7月頃には、微笑ましい親子の姿が見られるはずです、楽しみですね。

<乗鞍の雷鳥(オス)>

最近、群発地震が起きていることから畳平周辺の遊歩道を確認しましたが、大きな影響

は出ていませんでした。

しかし畳平一帯は標高3000mに迫る山岳地帯です。

まだまだ周辺には沢山の残雪があり、遊歩道にも残っている箇所が見受けられます。

この時期の雪は、降雨や大きな気温差で溶けたり凍ったりを繰り返します。

歩道に残るわずかな雪でも転倒しないよう注意深く歩くことが肝要です。

例年と違いこれまで人が入っていない山岳地帯の道は、浮き石も多く見られ

落石や転倒に一層注意する必要がありました。

<歩道の様子>

また、5月中旬とは言え当日の畳平では0度、風に吹かれれば体感はマイナス温度と

なります。

山岳地帯など高所への観光には防寒着や防寒グッズは必須ですね。

乗鞍以外にも中部山岳国立公園を存分に楽しんで頂くには、お出かけの際に「寒いかな?」と頭に思い浮かべてみてくださいね。

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中部山岳国立公園では、コロナウイルス感染拡大防止に関する政府や各自治体の方針を受け、都道府県をまたいでの不要不急の来訪や、感染リスクが高まるような行動の自粛をお願いしています。お出かけの前に、各自治体や訪問先が発信している情報をご確認ください。早期収束に向け、みなさまのご理解ご協力をお願いいたします。

なお、この投稿は「#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト」に基づいて実施しています。

http://chubu.env.go.jp/shinetsu/pre_2020/stayhome.html