アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
槍ヶ岳・南岳歩道調査
2014年08月07日
上高地
7月28日、29日は槍ヶ岳・南岳の登山道の様子を確認してきました。
今回のルートは
1日目 上高地-横尾-槍沢-大曲-水俣乗越-東鎌尾根-槍ヶ岳
2日目 槍ヶ岳-大喰岳-中岳-南岳-天狗平-槍沢-横尾-上高地
です。
横尾から大曲までは比較的傾斜の緩い登山道を進んで行きます。一ノ俣から二の俣の間では、斜面に崩壊の跡が見られるところがあります。落石に注意するように呼びかける看板もあります。頭上に気をつけましょう。基本的には槍沢に沿って樹林帯の中を歩いて行きます。
槍ヶ岳へ登る際は、槍沢に沿って歩いていくことが多いようですが、途中から尾根に上がるルートもあります。大曲から水俣乗越へ上がり、東鎌尾根を槍ヶ岳へ進むルートです。1時間ほど余計に時間がかかりますが、天気がよければ景色がよく見えるので、おすすめです。大曲から水俣乗越間は結構急な登りですが、我慢我慢。
水俣乗越からは東鎌尾根を進んで行きます。鎌というだけあってとても痩せた尾根です。ハシゴがかけられているところもあります。足下には十分注意して進んでください。あまり高い所は得意ではないので冷や汗をかきながら進みます。
東鎌尾根から槍ヶ岳を望みます。山頂から右に続く稜線は北鎌尾根です。松濤明氏の「風雪のビバーク」という本で登場しました。一般の登山コースになっていません。
東鎌尾根の途中で雷鳥がいました!!雌でしょうか。。特別天然記念物のとても貴重な鳥です。てくてく登山道を歩いて行くので、しばらく一緒について行きました。
みなさんが出会ったときもそっと見守ってください。
槍ヶ岳山荘から槍ヶ岳に登ります。ハシゴや鎖がかけられており、十分注意して3点確保で登る必要があります。登り用と下り用の道が分かれています。登山者が多い今の時期は渋滞が起きがちです。譲り合いながら通行しましょう。
槍ヶ岳から南岳までは、晴れていれば眺望の良い道となっています。前方には穂高連峰が近づき、左には常念岳や蝶ヶ岳、右には笠ヶ岳などが見えます。ザレていて浮き石があるところもあり、気をつけて行きます。
歩いている際にヘリコプターが上空を飛ぶのを何度も目にします。このあたりの山小屋を回っています。物資の運搬、トイレの屎尿の処理など、ヘリは山では欠かせない存在となっています。
南岳からは天狗平へ下り、槍沢方面へ戻ります。天狗平までは急な岩尾根を下る形となります。途中に天狗池という池があり、そこに反射して映る槍ヶ岳がとてもきれいなのですが、今はまだ雪が多く池が現れていません。残念です。
天狗平から大曲までは雪渓が残っており、足下に気をつけながらゆっくり下っていきます。大曲からはもと来た槍沢を上高地方面へ下ります。上高地まではそれなりの距離がありますので、最後まで気を抜かずに進んで行くことが大切です。
夏山登山、装備を十分整えて行えば、とても楽しいものですので、暑い街から離れて山に登ってみるのもよいのではないでしょうか。その際はゴミの持ち帰り、歩道外に踏み込まない、動植物を採らないなど、マナーを守って歩いていただけたらと思います。
余談ですが登山を行う際は、帽子と日焼け止めをお忘れなく。。。両方忘れた私は、顔が真っ赤に日焼けし数日ヒリヒリと痛い思いをいたしました。。
今回のルートは
1日目 上高地-横尾-槍沢-大曲-水俣乗越-東鎌尾根-槍ヶ岳
2日目 槍ヶ岳-大喰岳-中岳-南岳-天狗平-槍沢-横尾-上高地
です。
横尾から大曲までは比較的傾斜の緩い登山道を進んで行きます。一ノ俣から二の俣の間では、斜面に崩壊の跡が見られるところがあります。落石に注意するように呼びかける看板もあります。頭上に気をつけましょう。基本的には槍沢に沿って樹林帯の中を歩いて行きます。
槍ヶ岳へ登る際は、槍沢に沿って歩いていくことが多いようですが、途中から尾根に上がるルートもあります。大曲から水俣乗越へ上がり、東鎌尾根を槍ヶ岳へ進むルートです。1時間ほど余計に時間がかかりますが、天気がよければ景色がよく見えるので、おすすめです。大曲から水俣乗越間は結構急な登りですが、我慢我慢。
水俣乗越からは東鎌尾根を進んで行きます。鎌というだけあってとても痩せた尾根です。ハシゴがかけられているところもあります。足下には十分注意して進んでください。あまり高い所は得意ではないので冷や汗をかきながら進みます。
東鎌尾根から槍ヶ岳を望みます。山頂から右に続く稜線は北鎌尾根です。松濤明氏の「風雪のビバーク」という本で登場しました。一般の登山コースになっていません。
東鎌尾根の途中で雷鳥がいました!!雌でしょうか。。特別天然記念物のとても貴重な鳥です。てくてく登山道を歩いて行くので、しばらく一緒について行きました。
みなさんが出会ったときもそっと見守ってください。
槍ヶ岳山荘から槍ヶ岳に登ります。ハシゴや鎖がかけられており、十分注意して3点確保で登る必要があります。登り用と下り用の道が分かれています。登山者が多い今の時期は渋滞が起きがちです。譲り合いながら通行しましょう。
槍ヶ岳から南岳までは、晴れていれば眺望の良い道となっています。前方には穂高連峰が近づき、左には常念岳や蝶ヶ岳、右には笠ヶ岳などが見えます。ザレていて浮き石があるところもあり、気をつけて行きます。
歩いている際にヘリコプターが上空を飛ぶのを何度も目にします。このあたりの山小屋を回っています。物資の運搬、トイレの屎尿の処理など、ヘリは山では欠かせない存在となっています。
南岳からは天狗平へ下り、槍沢方面へ戻ります。天狗平までは急な岩尾根を下る形となります。途中に天狗池という池があり、そこに反射して映る槍ヶ岳がとてもきれいなのですが、今はまだ雪が多く池が現れていません。残念です。
天狗平から大曲までは雪渓が残っており、足下に気をつけながらゆっくり下っていきます。大曲からはもと来た槍沢を上高地方面へ下ります。上高地まではそれなりの距離がありますので、最後まで気を抜かずに進んで行くことが大切です。
夏山登山、装備を十分整えて行えば、とても楽しいものですので、暑い街から離れて山に登ってみるのもよいのではないでしょうか。その際はゴミの持ち帰り、歩道外に踏み込まない、動植物を採らないなど、マナーを守って歩いていただけたらと思います。
余談ですが登山を行う際は、帽子と日焼け止めをお忘れなく。。。両方忘れた私は、顔が真っ赤に日焼けし数日ヒリヒリと痛い思いをいたしました。。