アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
紅葉の様子
2017年09月22日
中部山岳国立公園
こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。
先週末から今週にかけて台風18号が上陸し、多大な被害に遭われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
心よりお見舞い申し上げます。
室堂では大きな被害はなく、3連休明けの19日にはすっきりとした青空が広がりました。
さて、山の方では本格的な紅葉シーズンに突入します。
立山では、弥陀ヶ原やそれより標高が高い場所で既に紅葉が楽しめます。
19日現在、見頃とは言えないものの黄色やオレンジ、赤色の葉が目立つようになりました。
弥陀ヶ原では、草が紅葉する「草紅葉」が見られるようになってきました。
他にもナナカマドの葉や実が赤くなってきており、緑色とのコントラストが美しいです。
富山平野や大日連山を眺めながら、弥陀ヶ原でゆっくり過ごすのもおすすめです。
【弥陀ヶ原の草紅葉】9月19日撮影
室堂では、イワイチョウの葉が黄色くなっているのが目立ちます。
今週に入り、チングルマの葉が赤くなり始めました。
【立山の紅葉】9月19日撮影
紅葉だけでなく、動物にも目を向けてみてください。
弥陀ヶ原ではベニヒカゲ、コヒョウモンといった蝶が優雅に飛び回り、室堂ではライチョウの親子やイワヒバリ、ホシガラスといった野鳥が元気に過ごしています。
【コヒョウモン】9月4日撮影
【ライチョウ】9月11日撮影
日中と朝晩の寒暖差が大きくなってきましたので、特に宿泊される方は、ダウンジャケットや手袋等の防寒着を準備されてください。
また、植生に足を踏み入れての写真撮影等はご遠慮いただくようお願い致します。