アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、上信越高原、妙高戸隠連山、中部山岳、白山、伊勢志摩国立公園があります。
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こんにちは。立山管理官事務所の一ノ枝です。
先日、富山県氷見市に生息するイタセンパラの保全活動調査に同行させてもらいましたのでその様子をご紹介します。
イタセンパラとは、コイ科のタナゴ亜科タナゴ属に分類される淡水魚です。
生息地は富山平野北西部を含め3つのエリアのみで、環境省のレッドリスト絶滅危惧IA類に指定されています。ちなみにライチョウは絶滅危惧IBに指定されているので、ライチョウよりも絶滅の危険性が高い生き物という位置づけになっています。
イタセンパラは漢字で「板鮮腹」と書き、その名の通り繁殖期となる秋には腹のあたりが色鮮やかな美しい姿を見ることができます。
オスは「婚姻色」が特徴的で、メスは「産卵管」を持っており、二枚貝に卵を産みます。
そのイタセンパラの保全活動に尽力されているのが氷見市にある「ひみラボ水族館」です。
今回は、氷見市にある川に入り、地引き網を使って生息個体の把握を行うお手伝いをさせていただきました。
<地引き網で捕獲している様子>
足を川床にあて引きずりながら、ゆっくりと網を回していきます。
ひみラボ水族館に戻り、種類を分けていきます。
イタセンパラが生息する水域にもタイリクバラタナゴなどの外来種が侵入しており、在来種の生息地を脅かしています。
<大漁のタイリクバラタナゴ>
その後外来種は駆除し、イタセンパラをはじめとする在来種は元の水系へとリリースします。
氷見市は中部山岳国立公園とは異なり、いわゆる里山が広がる場所です。そんな里山にも豊かな自然環境があることを知りました。
ひみラボ水族館では、イタセンパラをはじめ、氷見の川に生息する生き物たちを中心に見ることができますので、富山にお越しの際はぜひ立ち寄ってみてください。
○ひみラボ公式サイト
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