アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
立山町千寿ヶ原コミュニティ防災訓練
2017年06月28日こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。
6月27日に、立山町主催の千寿ヶ原地域コミュニティの防災訓練に参加しました。
千寿ヶ原地域は、中部山岳国立公園の富山県側の玄関口であり、国内外から多くの観光客が訪れます。
立山自然保護官事務所では、地獄谷の火山ガス対策を行っており、地域住民の方に火山ガスのことやその対策を知っていただきたく思い、説明する機会をいただきました。
始めに、集中豪雨による土砂災害を想定した防災訓練が行われました。
立山駅で待っていると放送が流れ、近くの国立登山研修所へ避難するよう指示があり、消防や警察の協力の元避難訓練が行われました。
日本語だけでなく台湾語と英語でも放送し、外国人観光客に向けても情報を発信しました。
避難後には保健師による救護・健康観察を行い、参加者はアルファ米と飲料水を受け取りました。
【国立登山研修所へ避難】6月27日撮影
防災訓練後は立山駅に戻り、火山ガス対策について説明しました。
まずは火山ガスの基礎知識(性質や対策)、火山ガス検知機器の設置や情報発信状況について、木村保護官が説明しました。
その後、防毒マスクと簡易呼吸器(酸素ボンベ)の装着方法について中山が説明し、参加者にも実際に装着していただきました。
普段見ることがないであろう防毒マスクや簡易呼吸器に、地元住民の方々は興味津々であり、「防毒マスクをつけても思ったより息苦しくない」「簡易呼吸器は重い」と言った声があがりました。
【火山ガスに関する説明】6月27日撮影
【防毒マスクの装着の実演】6月27日撮影
防毒マスクや簡易呼吸器は、緑色の防災箱に入っています(エンマ台に今後置く予定です)。
地獄谷の火山ガス濃度が高くなり危険を感じた場合は、ご使用ください。
また、水で濡らしたタオルやハンカチ等で口や鼻を覆うことで、影響を減らすこともできます。
詳細は以前の日記(http://chubu.env.go.jp/blog/2017/06/post-389.html)もご覧ください。