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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

安曇小学校上高地学習~3・4年の外来植物対策~

2018年07月27日
中部山岳国立公園 佐藤怜子

日頃から上高地では外来植物対策を行っておりますが、今日は、地元の安曇小学校3・4年生の活動について紹介します。

「上高地のために外来植物について学び、実際に除去を行いたい」という思いを持って上高地へやってきた3・4年生7名。上高地の外来植物についての説明をしっかり聞き、除去作業を一生懸命行ってくれました。

 除去したのは、エゾノギシギシです!

1株に数千個から数万個の種を付けるエゾノギシギシの穂の刈り取りを行いました。除去の方法については、根から抜き取ることも大事ですが、種子を拡散しないよう穂を刈り取ることも分布拡大を妨げる効果があります。

【できるだけ根元近くからしっかり刈り取るぞ!】

【刈り取りに慣れてきたよ!】

【あっちにもこっちにもあるよ!】

【他の草があっても見分けられるぞ!】

【ゴミ袋3袋分になったよ!】

3・4年生のやる気パワーでエゾノギシギシの穂8.5㎏刈り取ることができました。

みんな、上高地のために活動してくれてありがとう!!

活動を終え、まとめの会で感想や分かったことを発表してもらいました。

「エゾノギシギシの実物をしっかり見て知ることができた」や「在来種や似ている植物との見分け方を知ることができた」「種が数万個もあることに驚いたし、実際に取ってみると本当にすごくいっぱい種があることが分かった」などエゾノギシギシについて分かったことや、「他の外来植物にも取り組んでみたい」など次の活動への意欲などがあがりました。

 他の植物の間に生えていても見逃さず、自分の背丈より高い茂みからもエゾノギシギシを見つけ出す姿や、「これは・・・似ているけど違う!」と自分たちで確認しながら刈り取っていく姿はとても頼もしかったです(^^)安曇小3・4年生はエゾノギシギシマイスター!?

今後も『地元』上高地を大切に思い、上高地に親しみながら、上高地学習を続けていって下さい☆