アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
火山ガスにご注意ください
2017年09月08日
中部山岳国立公園
こんにちは、立山自然保護官事務所の中山です。
室堂周辺では秋らしさを感じるようになってきました。
ウインドブレーカーやフリース等の羽織り物が必須です。
さて、立山室堂周辺の地獄谷では火山ガスが噴出しています。
地獄谷内の歩道は通行止めになっておりますが、地獄谷の近くを通り上から望むことはできます。
地獄谷の近くを歩いたことがある方は、卵が腐ったような臭いを感じることがあったと思います。
火山ガスは、風向きや天候によって濃度が上昇することがあります。
また、人によって感じ方も違い、喘息の方や妊娠中の方等は特に注意が必要です。
火山ガスの影響を弱めるため、お越しの際はタオル等を水で濡らして口に当てることが有効です。
【水場】8月18日撮影
火山ガス情報ステーション横、雷鳥荘近くに水場が設置されています。
室堂ターミナルや火山ガス情報ステーション、各山小屋の電光掲示板の案内も確認して行動してください。
【火山ガス検知器】8月18日撮影
【電光掲示板】
写真はテスト画面です。
火山ガスの濃度の上昇が続いた場合に備えて、室堂山荘から雷鳥沢野営場間の「代替歩道」を整備しています。
室堂山荘側からは、少し一ノ越方面へ向かい左折します。
雷鳥沢野営場側からは、浄土川を渡り右折します(左折すると剱御前・奥大日岳方面です)。
道が狭く、足場が不安定な場所があります。
また、遅くまで残雪があるため、積雪状況に注意してください。
【代替歩道(上:室堂山荘側 8月10日撮影 下:雷鳥沢野営場側 7月27日撮影)】
火山ガスに関する詳細は、長野自然環境事務所のHP(http://chubu.env.go.jp/nagano/post.html)をご覧ください。