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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

ウェストン祭記念山行が行われました。

2014年06月09日
上高地
上高地では5月31日、ウェストン祭記念山行が行われました。明治時代に宣教師として来日したウォルター・ウェストンは日本各地の山に登り、北アルプスをはじめとした多くの日本の山を世界に紹介した、イギリスの登山家でもあります。
記念山行は、彼が北アルプスの山に入る際、島々谷を抜け、徳本峠を越えて上高地に入ったことにちなみ、日本山岳会関係者、地元の小学生やその保護者などが、島々から徳本峠を経て、上高地までを歩く行事です。そして、記念山行の翌日には上高地のウェストン碑の前にて、ウェストン祭が行われます。

島々から徳本峠を経て上高地までは、距離にして20km、歩いて10時間ほどの距離ですが、歩く人の体力によってはさらに時間がかかることもあります。
島々谷に沿って歩く道のりはとても長く感じられましたが、沢の流れを聞きながらゆっくりゆっくり歩いて行くのは気持ちの良いものです。










道端にはニリンソウがあちこちに咲いていてなかなかきれいです。疲れが少し和らぎます。





徳本峠小屋から上高地側に下る道はまだ雪渓が残っており、通る際は注意が必要です。





島々谷から徳本峠を通り上高地へと至るこのルートは、バスで容易に上高地までアクセスできるようになってしまった今では、利用されることは少ないようです。
しかしあえてこの道を通り、ウェストンと同じように歩いて上高地を目指し、その距離と歴史を実感してみるのも良いのではないでしょうか。