アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
平湯野営場の巡視
2021年02月10日こんにちは、中部山岳国立公園管理事務所の福澤です。
久しぶりの平湯管内巡視に行ってきました。
今冬、日本海側での大雪の様子は度々ニュースで報じられて
いますが、平湯(奥飛騨地方)も日本海側気候の影響を受け
やすく標高が1,250mほどあることからとても雪深いところ
です。
中部山岳国立公園に属する平湯野営場は、すっかり雪に覆わ
れ4月まで冬眠中です。
そんな中、敷地内の施設建物に異常や損傷はないか確認して
きました。
当日は晴天で、2月の厳冬期とは思えないほど陽の温かさを感
じられる穏やかな日でした。
野営場は現在クローズ中で敷地には、多くの雪が積もっており、
入り口も写真の通りです。
<雪に覆われた休場中のキャンプ場>
一般の方は入場できませんが、先般からの大雪で野営場の建物に
異常が無いかスノーシューを履いて慎重に巡視を進めました。
建物はすっぽりと雪の中でしたが、屋根雪が自重で落ちた跡も
見られ、大きな損傷は無く一安心でした。
4月のオープンが待ち遠しいです。
<雪に覆われたトイレ>
<雪に覆われた四阿>
新しく降り積もったフワフワした新雪も、天候と時間によって姿を変えて
行きます。
耳にされた方もいらっしゃると思いますが大きくは、新雪→しまり雪→
ざらめ雪と変化してゆき、伴って雪の比重も大きくなり重量を増します。
雪は軽そうに見えて、その重量で建物も壊す力を秘めているのです。
今後の積雪量の増加を注意深く見守っていこうと思います。
さて、今日は輝山(てらしやま)2,063mがよく見えていました。
平湯の東に位置し、平湯野営場やスキー場からよく見えます。
社会学者の篠原憮然が、最初に日が当たる山だからと命名した
そうですが冬は頂上直下が白く特徴的ですから平湯にお出かけ
の際は是非探してみてください。
<平湯野営場からの輝山>
<平湯スキー場からの輝山>
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