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中部地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]

島々明神線(徳本峠経由の登山道)

2012年05月31日
上高地
来月3日に開かれるウェストン祭の一環として、「ウェストン記念山行」(2日開催)があります。

徳本峠経由の登山道は『日本アルプス』の名を世界に知らしめたウォルター・ウェストンや河童橋付近を舞台にした小説『河童』を書いた芥川龍之介も歩いた上高地への唯一のアプローチルートでした。

記念山行は地元の児童をはじめ、皆でこの歴史あるルートを歩く行事です。


それに先駆け、松本市や長野県をはじめ、関係各所の皆さんで登山道の整備を行いました。




崩れた道の代替ルートの敷設や徒渉用の橋の新設、倒木処理などなど、
見回りと修繕をしている様子です。
                                       



江戸時代から林業のため整備されたこの道は、明治時代に今の沢筋のルートとなり、かつては馬が荷を牽いて登り下りしたり、木材などの搬出用にトロッコレールが敷設されるような生活道路だったようです。
道々に刻まれた歴史に思いを馳せつつ、大きなカツラの木や足下で競い咲く草花との出会い、徳本峠での圧倒的な山岳景観を楽しみつつ歩くのも良いかもしれません。
                                    



登山口には『登山者カウンター』を設置しています。
通過の際はゆっくりと、お一人ずつお進みください。