アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
神の田圃
2014年08月26日
後立山
こんにちは、中部山岳国立公園(≒ 北アルプス)後立山地区からです。
今回は、長野県小谷(おたり)村の栂池自然園の近くにある「神の田圃(かみのたんぼ)」と呼ばれる小湿原(下の図の①)です。
行き方は、栂池自然園から山麓へ向かう際に、ロープウェイに乗らず、そのまま舗装道路を下ります。3つ目のヘアピンカーブに小さな標識があるので、舗装道路を外れて林内に入り、小屋の脇を通り、木道を歩いていくと、急に視界が広がります。
栂池自然園に比べると本当に小さな湿原です。栂池自然園に多くの利用者がいたのとは対照的に、ここには誰もいませんでした。
木道が湿原の中央を横切るように設置されています。
確認できた花は、イワショウブ、モウセンゴケ、オニシオガマ、コバノトンボソウなど。また、ミズバショウ、チングルマ、ニッコウキスゲなどの果実がみられました。
<湿原の中央にあるベンチからの眺め。ガスがかかっていなければ、白馬乗鞍岳や白馬岳を望めます。中央に見えるのは早大小屋。この神の田圃は第2種特別地域に指定されています。>
さて、「神の田圃」の名称の付く湿原は、栂池自然園の近くだけでなく、栂池自然園から半径5kmの中に他に2箇所あります。
下の写真は、同じ小谷村ですが、風吹大池の近くにある「神の田圃」(下の図の②)です。
<面積はこちらのほうが広いように感じます。木道が設置されています。茶色で立っているのは、この年に開花の当たり年であったコバイケイソウ。平成25年9月19日撮影。この神の田圃は第1種特別地域に指定されています。>
「神の田圃」のもう1箇所(下の図の③)は、蓮華温泉から白馬岳方面へ向かう鉱山道の途中、雪倉岳の山腹(新潟県糸魚川市)にあります。こちらは行ったことがないので写真がありません。この神の田圃は第2種特別地域に指定されています。
標高約1,900mにある栂池自然園は、お盆を過ぎた頃から秋の景色へと変わりつつあります。自然と涼しさを楽しみにお出かけください。
<神の田圃の位置図。今回訪れたのは図の右下、栂池自然園近くにある①の神の田圃。>
青色の線は登山道。赤の四角で囲んだものが湿原。
今回は、長野県小谷(おたり)村の栂池自然園の近くにある「神の田圃(かみのたんぼ)」と呼ばれる小湿原(下の図の①)です。
行き方は、栂池自然園から山麓へ向かう際に、ロープウェイに乗らず、そのまま舗装道路を下ります。3つ目のヘアピンカーブに小さな標識があるので、舗装道路を外れて林内に入り、小屋の脇を通り、木道を歩いていくと、急に視界が広がります。
栂池自然園に比べると本当に小さな湿原です。栂池自然園に多くの利用者がいたのとは対照的に、ここには誰もいませんでした。
木道が湿原の中央を横切るように設置されています。
確認できた花は、イワショウブ、モウセンゴケ、オニシオガマ、コバノトンボソウなど。また、ミズバショウ、チングルマ、ニッコウキスゲなどの果実がみられました。
<湿原の中央にあるベンチからの眺め。ガスがかかっていなければ、白馬乗鞍岳や白馬岳を望めます。中央に見えるのは早大小屋。この神の田圃は第2種特別地域に指定されています。>
さて、「神の田圃」の名称の付く湿原は、栂池自然園の近くだけでなく、栂池自然園から半径5kmの中に他に2箇所あります。
下の写真は、同じ小谷村ですが、風吹大池の近くにある「神の田圃」(下の図の②)です。
<面積はこちらのほうが広いように感じます。木道が設置されています。茶色で立っているのは、この年に開花の当たり年であったコバイケイソウ。平成25年9月19日撮影。この神の田圃は第1種特別地域に指定されています。>
「神の田圃」のもう1箇所(下の図の③)は、蓮華温泉から白馬岳方面へ向かう鉱山道の途中、雪倉岳の山腹(新潟県糸魚川市)にあります。こちらは行ったことがないので写真がありません。この神の田圃は第2種特別地域に指定されています。
標高約1,900mにある栂池自然園は、お盆を過ぎた頃から秋の景色へと変わりつつあります。自然と涼しさを楽しみにお出かけください。
<神の田圃の位置図。今回訪れたのは図の右下、栂池自然園近くにある①の神の田圃。>
青色の線は登山道。赤の四角で囲んだものが湿原。