アクティブ・レンジャー日記 [中部地区]
外来植物除去作業 @乗鞍高原
2016年06月30日乗鞍からこんにちは。
外来植物除去作業が各地で絶賛開催中ですね(*^_^*)
乗鞍でも始まり、長野県自然保護レンジャー安曇連絡会主催の外来植物除去作業に参加してまいりました。
【乗鞍自然保護センターの方から本日の作業説明】
今回の参加者は、長野県自然保護レンジャーの方々や地元企業の有志さん達など総勢約10名でした。
場所は乗鞍高原のスキー場、
対象となったのは「オオハンゴンソウ(特定外来生物)」と「アラゲハンゴンソウ」です。
※ 出展:環境省 「特定外来生物同定マニュアル」
→ https://www.env.go.jp/nature/intro/4document/manual/shokubutsu2.pdf
例年は花が咲く7月に行っていますが、暑さや周りの草が生い茂って作業が大変になることから
今年は花が咲く前の6月に行うことになりました。
花が無いので葉だけで探さなくてはならず、周辺には葉の形状が似ているヨモギが群生しているため
作業始めは探し当てるのが難しかったです。
そもそも新米な私はこれが初の外来植物除去作業(汗)・・・ベテランの県のレンジャーさんたちに
ご指導いただき、とても助かりました。 ありがとうございます!!
【除去作業風景】
私同様初めて参加と思われる地元企業の若い男子くんたちは、
「どれだかわかんねーよー」 「それはヨモギだろ、これだよ、これ!」などと
賑やかに作業をしていました (*^_^*)
そして、この季節は小虫が多いので虫除けネットや防虫スプレーが必須!と次回のためにメモメモ・・・
抜いたものは全部処分するとカサが多くなるため、花芽のある上の方と根の部分を切り取って処分します。
本日の成果です
45Lほどの袋、4袋分を除去できました。
花が咲く前なので成果がいまひとつはっきりしませんが、花の季節に黄色い群落が
できていないことを願います。
こうして外来植物の除去をしていますが、私自身この仕事に就く前はオオハンゴンソウも
オオキンケイギクもフランスギクも名前すら知らず、道端にたくさん綺麗な花が咲いているな~と
思っていたのが事実です(汗)
植物自体が悪いわけではないし、環境が時代とともに変化していくことも仕方のないことかもしれません。
けれど、優れた景観を維持するために定めた国立公園ですから、日本の自然はこんなだと在来種を守って
未来に残していきたいですね!
除去作業は成果が見えづらく根気のいる地道な作業で、多くの人の手が必要です。
機会がありましたら、ぜひご協力をお願いいたします。
■ お願い ■
国立公園内で除去作業を行う場合は、まずはお近くの自然保護官事務所等にご相談ください。